2010年10月29日金曜日

白柚

台南は麻豆というところの出身の友人が果物を送ってくれました

(麻豆は台湾でも有名な果物の産地です)

その果物の名前は『白柚』 (北京語:ばいよう、台湾語:べゆー)

台湾の果物といえば マンゴー ライチ レンブなどなどが代表選手

けれど この『白柚』選手も決して忘れてはなりませぬ

名前は白柚と平凡 

でも柑橘類の一種なのに なぜか小さなボーリング球のサイズです

なぜ柚の一種がこんなに大きくなるのだろう?

考えれば考えるほど不可思議です

台湾南部の肥沃な土地と大きな太陽のお蔭?

はたまた このお方は柚の神様の化身?

そういえばしめ縄をすれば似合うような気もしないでもない…

そんな馬鹿なことを毎日考えているうちに 食べるのがなんだか惜しくなってきました

しばらくほっておいて熟成すると味が良くなると聞いたのですが

さていつ食べればよいのでしょう

そんな馬鹿なことを考えながら毎日眺めていると 

ますます食べるチャンスを逃している気がします

近所の果物屋にもこの『白柚』はありませんでした

ああ 自分がどんどん優柔不断になっていきます

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2010年10月14日木曜日

台湾人と東京タワーへ行った話


先週3泊4日で東京へ出張へ行きました。

たまたま時を同じくして、台湾大学の同級生で、しかも僕の宿題チームのリーダーがお客さんを連れて東京に来ていました。

チームリーダーって北京語でなんていうか御存知ですか?

『組長』なんです。

日本語の感覚だとちょっとコワイですね。笑

『組長』と彼のお客さんを築地の寿司屋さんに連れていってたらふく食べると、突如東京タワーへ行くことになりました。

組長は台湾語で言います。

「時間がないから、『ハイヤー』に乗ろう!」

『ハイヤー』?!

「そう『ハイヤー』、うちのバアちゃんがいつもそう呼んでた。」

「え、うちのバアちゃんもですけれど。。。」

21世紀の東京で、ハイヤーという言葉を外国人から聞く意外さに衝撃を受けながら、僕らはタクシーに揺られて東京タワーへ向かったのです。

僕は台北101は何度も行っているのに、東京タワーへ行くのは初めてでした。

今さらですが、東京の夜景は綺麗ですね。

盆地の台北の夜景と違って、夜景の裾が遠く遠く広がっているのが何とも魅力的です。

東京タワーの中の景色の解説のシステムも、タッチパネルでiPodっぽいのが使いやすくて、日本らしく細かいところまで心配りがきいているのも憎いですね。

夜景や景色の解説システムにはしゃぎながら、組長は聞きます。

「カブ、東京タワーに来るのは何度目?」

「へへへ、組長、実は僕は初めてなのです。」

「あ、そうなの、俺は2回目。」

「えー、負けた!組長前回はいつ来たの?」

「結婚する前に『老婆』(北京語で、奥さんの意味です)と一緒に来た。」

「いいねー、組長、ロマンチックで。」

「なーに、昔のことだよ、そういやカブ、今どうなの、前の彼女のことは吹っ切れた?」

「ようやく吹っ切れたと思ったら、この前よりを戻したい気がするとか言ってきたよ。全く台湾女は分からんね。あ、組長、この話、おしゃべりクラスメートたちには内緒だよ。」

組長さんはとある外資系の500人以上の従業員を抱える会社の社長さんなのですが、僕らは本当の大学院生に戻ったかのように他愛もない話をしながら、東京タワーを降りて、ホテルへの帰路についたのです。

✤✤✤

まる2日間の仕事を済ませた後、土曜日の朝一番の便で台北に戻りました。

台湾大学EMBAでは新学期の第一日目の授業で、僕は午前中の授業は間に合わなかったのですが、午後の授業からしっかり出席したのです。

初めて私を見る教授が聞きます。

「あなた、どこのお国の方かしら?」

同級生たちが一斉に囃し立てます。

「この人台湾人、偽日本人です。東京タワーに先週初めて登りました!」

僕が唖然となっていると、横に座っている「姉御」が耳を引っ張りながら言います。

「アンタ、麗しのクラスメートたちを放ったらかしにして、前の彼女とよりを戻そうなんて馬鹿なことを考えているそうね!お仕置きよ!!」

「姉御」は更に力を入れて僕の耳を引っ張ります。

『組長』や他のクラスメートたちは相変わらず見て見ぬ振りをしながらニヤニヤしています。

あーあ、台湾での人生って過酷なものですね。。。

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本ブログの概要

起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。