2020年6月23日火曜日

新型コロナ隔離日記 ⑮隔離生活のまとめと手引き


【お願い】
以下は2020530日に成田空港より日本へ入国、隔離された経験を記しております。入国のタイミングや場所によって、当局の対応や種々の状況は変わってくることもあるかと思います。この点を予めご承知おきの上、本日記をご高読賜りますようお願い申し上げます。

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2020622日(月)投稿「新型コロナ隔離日記⑭隔離生活終了」より続く)

人生第3回目の隔離生活を始めようとしていた時には、一方ではやや憂鬱な気持ちがあり、また一方では日本においては自主隔離期間に入れば部屋からは出ることができ、台湾ほど厳しくないとのことで、楽観的な気持ちもありました。

14日間の隔離を終えてみると、リモートワークで忙しかったのもあってか、本当にあっという間で余りストレスを感じる時間もなかったように思います。

実際、厳格な隔離は2泊3日だったものの、ホテルに着いたのは23時で1日目はほとんどホテルにいませんでしたし、3日目もホテルを出発したのは9時でした。全日部屋で隔離されていたのは実質2日目の1日のみだったわけです。

それからは自主隔離とは言え、生活必需品を買いに外出できる自由はありますので、緩い隔離生活と言えます。

今回の自分の台湾から日本へ入国してからの隔離期間を振り返ってみて、海外から日本に戻って隔離生活を送る上での留意事項をまとめてみました。

準備・手配について
① コロナ期間中はフライトが毎日あるとは限らないため、フライトがある日を確認し、まずは航空券を手配し、渡航スケジュールを決めます。
 PCR検査の結果で陰性が出てからの滞在先、そして空港(あるいはその近辺の政府指定隔離ホテル)からその滞在先までの移動手段(公共交通はダメ)は、必ず事前に手配しておくべきです。
③ 空港で隔離される期間が不明のため、ホテルの予約はチェックインの日時を予め変更できるようにしておいた方がよいでしょう。変更・キャンセルの場合、いつからキャンセル料が発生するか事前に確認しておきましょう。
④ PCR検査の結果が出てから、政府指定の隔離ホテルから自分で手配したホテルへの移動には、料金はかかりますがコロナ対策ハイヤーがおすすめです。
厚生労働省のホームページにコロナ対策ハイヤーのサービスを行っている会社の紹介があります。ここを参考にしながら、予約をするのがよいかと思います。
ホテルの手配と同様、PCRの検査が出るタイミングは事前に分からないため、予約の変更にきちんと対応してくれる会社が良いと思います。更に欲を言えば、途中ATMにも寄る機会はないので、可能であればクレジットカードを使えるところがいいと思います。
⑤ 私はクライアントの近くに自分でホテルを手配しましたが、成田空港や羽田空港近辺にホテルをアレンジすればハイヤー等の心配もしなくて良いので、これもまた一つの選択肢かと思います。

政府指定の隔離ホテルでの滞在において
⑥ 政府指定の隔離ホテルに滞在する期間は、原則として部屋から出ることができません。三食のお弁当が支給されますが、空腹に備えて、簡単な食べ物を準備しておいた方が良いかと思います。またコーヒーもないので、コーヒー好きの方は自分で何か準備しておくと良いと思います。

PCR検査結果が出てからの自分で手配したホテルについて
⑦ 自分で手配するホテルの周辺にはコンビニ等が多いことが好ましいと思います。

自主隔離期間
⑧ 厚生労働省の帰国者フォローアップのLINEアプリに登録し、毎日このアプリに入ってアンケートに回答しておくとよいでしょう。
⑨ 私の場合は、自主隔離期間の終了時そして終了後も、保健所や厚生労働省から特に何も連絡はありませんでした。体調に異常がなければ14日間が過ぎた後、特に連絡がなくても隔離を解除してよいと思います。
⑩ 何か運動できるようにしておけば良いと思います……。(カブは太りました。)

最後に、検疫や医療従事者の方に深く感謝するとともに、私の新型コロナ隔離日記を読んで下さった皆様に御礼申し上げます。

そして新型コロナが落ち着き、日本国内の移動、日本と台湾間をはじめとする各国間の移動が一日も早く回復することを祈って止みません。


加賀藩二代藩主前田利長公の菩提寺である瑞龍寺の御朱印
『霊獣クタベ』

(完)

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2020年6月22日月曜日

新型コロナ隔離日記 ⑭隔離生活終了!



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2020621日(日)投稿「新型コロナ隔離日記⑬隔離生活第2週」より続く)

隔離生活第2週は仕事が忙しく、毎日が慌ただしく過ぎていきました。

隔離14日間の定義は入国翌日から数えて14日間ということですので、私は530日(土)に入国したため531日(日)が第1日、613日(土)が第14日で隔離最終日となります。

幸いというべきかどうかは分かりませんが、最終日は大雨でかつ仕事の疲れもあり、ホテルの部屋でぼおっとしているうちにあっという間に一日が過ぎていきました。

記念すべき隔離明け1日目の614日(日)、「隔離はこれで終了です。」という通知の連絡があったり、最終健康チェックの連絡があって「これで無罪放免です」という手続きがあるのかと思いつつ期待していたのですが、何も特別なことはありませんでした。残念!

しかし、いつもであれば11時半頃にかかってくる音声アンケートの電話は確かにありませんでした。

日曜日だから何も保健所からも連絡はないのだろうと考え、これで隔離が解除されたこととし、午後には雨も止んだので駅に向かって散歩してみました。

最寄り駅はホテルから徒歩でもほんの5分足らずのところにあるのですが、コロナで少なくなったとは言え、人の波を見るのは久しぶりで新鮮な気がしました。こんな単純なことに驚くことができるのもいいものですね。

月曜日には、今回初めてクライアントのオフィスにお邪魔しました。月曜日以降も保健所等から何も連絡はありません。毎日きちんと電話またはラインのアンケートに回答していたからかもしれません。

隔離解除後は、過度な開放感に気を緩めること無く、また過度に萎縮いないよう、自分なりに注意を払いながら毎日を過ごしています。



*成田空港の検疫でもらったカードです。

続く

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2020年6月21日日曜日

新型コロナ隔離日記 ⑬隔離生活第2週



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2020620日(土)投稿「新型コロナ隔離日記⑫厚生労働省自動音声サービス突然始まる」より続く)

6月8日(月)には隔離生活も2週目に入り、プロジェクトのお仕事も色々と忙しくなり、ホテルにて淡々とリモートワークの日々を過ごしています。ホテルを出て右にはローソン更に少し行けばまいばすけっと、左にはファミリーマート、裏にはオリジン弁当があることが分かりました。他にももう少し歩くと、ジョナサンやCoCo壱番屋やスーパーがあることも分かり、私の自主隔離生活における食生活も少しずつ充実してきました。(また太るぞ!)

前述の通り、隔離生活7日目の6月6日(土)から厚生労働省から毎日自動音声の電話アンケートがかかってくるようになりました。その時間が毎日11:30前後なのですが、丁度プロジェクトのウェブ会議をやっていることが多いのです。会議中に失礼して電話をとって質問に答えるのですが、質問の途中では回答できず質問が終わるのを待たなければならないため、この電話が結構長く感じます。更には、会議の横で電話に「いいえ」と答えても、後ろの会議の声がノイズとなってしまうのか、自動音声サービスがきちんと私の答えを認識してくれないのです。

ちょっと困ってしまいつつも、電話アンケートは途中で切ってしまい、厚生労働省の帰国者フォローアップのLINEアプリをいじっていると、またアンケートボタンが出てきたので、代わりにこちらでアンケートの回答をしておきました。どうやら、このアンケートはピコーンという音の配信通知はないようですが、自分でこのページに入れば、いつでもアンケートに答えられるようになっているようです。

それからも会議中に厚生労働省の電話アンケートがかかってくることがありましたが、このような時には電話をとらずにLINEアプリでアンケートに回答しておくことにしました。その後も特におかみからも何のお咎めの連絡もなく、毎日検温してはLINEアプリのアンケートに回答する生活が続きました。

このように電話アンケートは毎日のことですが、時間も指定できず、しかも場所によっては返答も音声認識されないこともあります。そんなことを考えるとやはりLINEは便利です。私は厚生労働省の回し者ではないですが、入国の際には「厚生労働省 帰国者フォローアップ窓口」のLINEにお友達として加えておくと後々何かと便利かと思います。


なお、一言余計かもしれませんが、入国の時にいただいたLINEアプリの説明には「毎日自分でアプリに入ってアンケートに回答して下さい」といった詳しい説明がないため、注意が必要です。(それとも単なる私のスマホの不具合???)


続く

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2020年6月20日土曜日

新型コロナ隔離日記 ⑫厚生労働省自動音声サービス突然始まる


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2020619日(金)投稿「新型コロナ隔離日記 ⑪ラインのアンケート」より続く)

隔離生活7日目の6月6日(土)、ホテルの窓から外を見ると非常に良いお天気です。こんな時に外出できないのはやはり残念です……。


11:30頃に突然日本の携帯が鳴りました。電話をとると、「厚生労働省自動音声サービスです」と、先日のラインのアンケートと同様、①37.5度以上の発熱はあるか、②咳、喉の痛み、強いだるさ等があるか、の2つの質問を聞かれます。両方「いいえ」と声に出して答えると、きちんと音声認識をしてくれたのかそれでこの電話は終わりました。

ランチを買いに下へ降りると、ホテルの前には美しい紫陽花の花が咲いていました。


続く

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2020年6月19日金曜日

新型コロナ隔離日記 ⑪ラインのアンケート



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2020618日()投稿「新型コロナ隔離日記 ⑩自分で手配したホテルにチェックイン」より続く)

(入国の翌日から数えて)隔離生活4日目の6月3日(水)、なんとなくスマホでラインを見ていると、ラインの「厚生労働省 帰国者フォロー」のページに「アンケート」なるボタンがあることに気づきました。


通常ラインでメッセージが届くと「ピーン」とか音がするのですが、たまたま私は聞き逃したのでしょうか。

とりあえずこの「アンケート」ボタンをクリックしてみました。すると「アンケートスタート」とのメッセージが発信され、質問と回答ボタンが表示されました。


慌ててこの場で体温を測り、「いいえ」をクリックしました。すると第2問が表示されましたが、こちらも問題がないので「いいえ」と答えました。


これでアンケートは完了のようです。


これ以外は特に厚生労働省や保健所からは何も連絡もなく、隔離生活は仕事をしながら淡々と進んでいきます。

続く

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2020年6月18日木曜日

新型コロナ隔離日記 ⑩自分で手配したホテルにチェックイン


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2020617日(水)投稿「新型コロナ隔離日記⑨コロナ対応ハイヤーにて」より続く)

2500円キャンペーンのことを聞いていたので、ホテルはアパホテルを予約していました。ただ私自身が予約したときは2500円のお部屋はもうなく、4700円のお部屋になりました。それでも随分安いと思います。

11時頃にホテルには到着したのですが、チェックインは15時ですので、まずはフロントで支払い等の手続きのみを行い、荷物を預けます。荷物を預けたとはいえ、不要不急の外出は禁止ですので、大人しくロビーで仕事を始めます。

ホテルはソファーですので、膝にノートブックをおいて電子メールをチェックしながらクライアントや同僚たちにホテル到着の報告を入れたりしていると、フロントのお姉さんが、
「もしお仕事でしたら、15:00まで会議室を使用できますよ。」
と仰ってくれましたので、有り難くそのご好意に甘えることにしました。


広い会議室を一人で使うのは申し訳ないのですが、これで腰への負担も減り、快適にお仕事ができます。そしてこのお姉さんに、これから新型コロナの自主隔離でこちらに巣籠りしますのでよろしくお願いしますとお伝えしました。

また、お昼ごはんはホテルを出てすぐ右横にローソンがあったので、そこでお弁当を買いました。

15:00には無事お部屋に入ります。お部屋に入る時に、フロントのお姉さんは「WiFiが少々届きにくい時もあるので、、、」と仰られてWiFiルーターを準備してくれました。本当に親切な方で感謝感激です。

またお部屋に入ると、角部屋で日当たりのよいお部屋でした。これならば自主隔離の期間も、気分が暗くならずにすみそうです。

夕方にクライアントからプロジェクト用のラップトップが届くと聞いていたので、18:00頃にフロントへ行くと、宅急便ではなく、クライアントの会社の方がラップトップを片手にもっていらっしゃいました。恐縮しつつ、ご挨拶がてらに立ち話をすると、クライアントの会社も皆さん基本的にリモートワークでオフィスには実質誰もいらっしゃらないとのこと、自主隔離に専念されて下さい(!?)と言われました。

それでは自主隔離兼リモートワークの生活を始めたいと思います。

続く

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2020年6月17日水曜日

新型コロナ隔離日記 ⑨コロナ対応ハイヤーについて



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2020616日(火)投稿「新型コロナ隔離日記 ⑧隔離ホテルにて(第3)」より続く)

PCR検査の結果が陰性でも、入国してから14日間は自主隔離で、公共交通機関は使えなません。また空港のタクシーはコロナ対策をしていないので、タクシーにも乗れません。

台湾では空港にて待機しているタクシーがコロナ対策をしていますので、空港から普通にタクシーに乗って自宅やホテルまで安全に移動することができるようになっています。こんなところにも日本と台湾のコロナ対応の差が見られますね。

そこで日本では、空港から自宅またはホテルまでの移動手段は自ずからと限られてくるわけですが、3つの選択肢があります。1つ目は、家族、会社、友人等に迎えに来てもらうこと、2つ目はレンタカーを利用すること、3つ目はコロナ対策ハイヤーを利用することです。

まず1つ目の選択肢についてですが、日本老闆(りーべん・らおばん)が「迎えに行こうか?」と仰ってくれたのですが、万が一私がウイルスをもっていた場合、毎日高齢者介護に忙しい日本老闆にうつすと大変なことになりますので、お断りいたしました。

次に2つ目の選択肢についてですが、お恥ずかしい話ですが、実は私は首都圏で車の運転をしたことがないため、安全上好ましくないように思いました。

そうすると消去法で3つめの選択肢のみが残ります。コロナ対応ハイヤーは高額ですが、このような状況では仕方がないと思いました。なにはともあれ安全第一です。

日本の大手のタクシー会社はコロナ対応をしていませんので、自分で探して予約をする必要があります。厚生労働省のホームページにコロナ対応ハイヤーを行っている会社の紹介がありますので、ここから探すと良いでしょう。



またコロナ対策ハイヤーを予約するときには、PCRテストの結果がいつ出るかはわからないので、予約日時の変更にきちんと対応してくれるハイヤーを選ぶ必要があります。私自身、PCRテストの結果は直ぐに出る可能性もあるかもしれないと思い、一旦入国当日に予約していましたが、入国後PCRテストの説明を受けた後直ぐにハイヤーの会社に連絡し、予約変更の手続きをしました。勿論、ハイヤーの会社は快く変更手続きを受けてくれました。

さて、実際にコロナ対策ハイヤーに乗ります。

コロナ対策ハイヤーが成田のホテルを出発したのは9時過ぎでした。ハイヤーの座り心地もよく、運転手さんとお話をしているうちにも、安全運転でぐんぐんと進んで行きます。成田から横浜までは遠いようでも、11時前にはホテルに到着したのでした。

下調べや予約、予約変更の手続き等の時間を考えると、まさにあっという間という感じでした。

続く

追記: 入国後ずっと隔離されていますので、ATMへ行くこともままなりません。クレジットカードが使えるハイヤーさんの方が助かるかもしれません。

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2020年6月16日火曜日

新型コロナ隔離日記 ⑧隔離ホテルにて(第3日)



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2020615日(月)投稿「新型コロナ隔離日記⑦隔離ホテルにて(第2日)」より続く)

隔離用ホテルでの3日目の61日(月)の朝、7時から8時にPCR検査の結果が通知されるとのことでしたが、7時半になってもまだ連絡がないため、ほんの少しだけ心配になり始めようとしたまさにその時、電話がなりました。

「陰性です。」

と言われ、ずっと台湾にいればそれが当たり前といえば当たり前なのですが、それでもホッとしまた嬉しく思いました。荷物をまとめ、出発の準備をするように言われます。

この時には陰性の証明等を書面ではいただいていませんが、後ほど電子メールで通知を頂きました。


8時半頃にまた朝食の配膳が完了したので朝食をとり、その後荷物をほぼまとめ終わった時、また電話がなりました。ハイヤーがもう到着したので準備ができ次第、出発してもよいとの連絡でした。

まだ時刻は9時前で、予想よりもかなり早いハイヤーの到着でした。ちょっと慌てて身支度を整え、部屋のドアは開けたままにしておくようにと言われましたので、ドア・ストッパーを使ってドアを開け放しにし、部屋を出ます。

到着時と同様、またも多くのスタッフの方が加賀屋さんのお見送りのように一列に並んでいらっしゃいます。少々バツが悪いですが、皆さんに御礼を言いながらホテルの正面玄関を出、ハイヤーに乗り込みました。本当に隔離ホテルでの担当の方々は、プロフェッショナルに細かいところまで徹底して、国外からのウイルス持ち込みを防止に努められていると思います。

皆さんに感謝しながらも、ハイヤーが隔離ホテルから離れるにつれて、ほんの少しですが開放感を感じていました。

これからは自分で手配したホテルで自主隔離に入ります。

続く

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2020年6月15日月曜日

新型コロナ隔離日記 ⑦隔離ホテルにて(第2日)



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2020614日(日)投稿「新型コロナ隔離日記⑥隔離ホテルにて(第1日)」より続く)

531日の日曜日は爽やかな朝でした。起床して部屋をキョロキョロすると、部屋にコーヒーがないことに気づきます。そこでスーツケースの中からもぞもぞとモンカフェを出して、コーヒーを入れました。すると館内放送があります。

「今から朝食の配膳を始めます。これから部屋のドアは開けず、次の配膳完了のアナウンスがあるまでお待ち下さい。」

確かに食べ物を配っている時に、陽性の人の部屋の空気がそこへ流れていくようなことがあれば怖いですね。しかし、本当に細かいところまで気を配って、感染防止を徹底されていると感心しました。

30分ぐらい経つと、再度館内放送があり、配膳が完了したので朝食をとって下さいとの連絡があります。

ドアを開けると、ドアノブにお弁当がかかっていました。


お弁当はきちんとしていて美味しいです。サラダには私の大好きなルッコラがたっぷりと入っていて驚きました。最近の日本ではルッコラは安いのでしょうかね。台湾ではルッコラは輸入品が多く、まだまだ高いですね。


朝食を終えてから「退所に関する手引」を読み、事務局に電話を入れます。コロナ対策ハイヤーに何時に迎えに来てもらえばよいかを相談、確認するためです。


PCR検査は三日目の朝に結果が出るのですが、その後成田空港や羽田空港等へ順次バスが出たり、滞在を続ける方々の昼食の準備があり、そちらと迎えの時間がぶつからないようにし、人と人との接触を避ける必要があるためとのことです。したがって、ハイヤーがホテルに来る時間にも制限がでてきます。

事務局と相談した結果、ハイヤーが迎えに来てもよい時間帯はほぼ9:30-10:00に限られるとの結論に達したため、明日の9:30に予約時間を変更することにしました。

その旨ハイヤーの会社に連絡をし手配を終えてから、「待機場所及び待機場所までの移動手段についてのアンケート」を記入し、指示通り部屋のドアにマグネットで貼り付けておきます。


そうこうしていると昼食の時間になりました。日本のお弁当は美味しいです。有り難くいただきます。


昼食を終えて窓の外を見るとよいお天気です。隔離期間の14日間は外へジョギング行ったり、山へトレッキングに行ったり出来ないのは残念ですし、とりわけ今日は原則ドアの外へすらいけないことを考えるとちょっと溜息が出ます。

それでも仕事のメールを書いたり、フェイスブックの前日の投稿に対して来ている質問やコメントに対応したりしている内に、一日があっという間に過ぎていきます。

夕食は17:30ぐらいに配膳が完了したため、随分と早い時間の夕食になりました。


夕食は美味しかったのですが、タイミングが早かったためか、台湾のお弁当に比べるとボリュームが少なめだったためか、23時前に寝ようとした時、ややお腹が空いてきて寝付けなくなりました。たまたまスーツケースの中にブレックファースト・バーとかナッツの袋を入れていたので、それを少々食べてから寝付きました。

事務局に言えばお夜食を持ってきてくれるとは思いますが、PCR検査の結果が出る前には原則部屋から外には出られませんので、ちょっとした食べ物を持っていれば安心かもしれないですね。

続く

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2020年6月14日日曜日

新型コロナ隔離日記 ⑥隔離ホテルにて(第1日)



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2020613日(土)投稿「新型コロナ隔離日記⑤コロナ対応バスに乗る」より続く)

このような考えを巡らせているとコロナ対策バスはホテルに到着しましたが、「そのまま座席にてお待ち下さい。」と言われます。

バスから降りる際にも指示があり、一人ひとり(あるいは家族単位で)ゆっくりと降りていきます。座席で待っていると担当の方が呼びに来られ、本人確認の後に、番号札を渡されます。私の札には「20604」と書いてありましたが、これがルームナンバーとのことです。チェックイン等の手続きはなく、部屋のドアも開いたままになっているので、直接この部屋へ行くように指示を受けます。部屋には今回の隔離についての説明文書があるので、これらをよく読んで下さいとも言われました。

バスを降りると、多くのスタッフの方々が一列になって出迎えてくれます。その光景たるやまるで『加賀屋』のお出迎えのようでびっくりしました。本当に多くの方々がこの検疫に関わり、ウイルスが入ってこないように空港という一種の国境を守っているということを感じます。

無事部屋に入ると時刻はほぼ23:00でした。

部屋に入ると、書類とお夜食がありました。ダンボールの基地でも小さなお弁当はいただきましたが、まずはお夜食を頂くことにします。


お夜食を頂いて、心がより落ち着いたところで、机の上の「当施設での一時待機のしおり」という文書を拝読します。隔離期間中は部屋に留まり、下のコンビニへ行くのも禁止、止むを得ず部屋のドアを開けるときはマスクをつけるようにとあります。当然ながら、隔離ホテルでは「禁煙・禁酒」です。




他にも色々と文書はありましたが、長い一日の後で結構疲れを感じており、時計を見るといつの間にか日付も531日(日)となっておりますので、今宵はここまでにいたしとうございます、とすることにします。

なお、私が隔離されたホテルは東横イン成田空港でした。東横インはよく利用していて、このベットや枕にも慣れているせいか、それとも疲れのせいか、即眠りに入りました。



続く

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2020年6月13日土曜日

新型コロナ隔離日記 ⑤コロナ対応バスに乗る



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202069日(火)投稿「新型コロナ隔離日記 ④成田空港でPCR検査」より続く)

その後、引率の方に連れられて通常の入国手続き、通常の入館手続きを行います。通常と言いましたが、私の荷物はノーチェックでしたが、人によっては厳しくチェックされている様子でした。

これが終わると、第2ターミナルから第3ターミナルまで連れて行かれました。第3ターミナルにはダンボールでできた区切りのある椅子のようなものがたくさん置かれています。


簡単な弁当を与えられ、バスの準備ができるまで65番の椅子で待つように言われました。このダンボールの設備は、男の子だったら、なんだかダンボールの基地みたいに見えて喜ぶような気がしました。



ここで時刻を見ると20時過ぎだったかと思います。私はハイヤーを本日23時に予約していたので、まず予約変更の連絡を入れました。そしてトイレを済ませたり、頂いたお弁当を食べたりしてダンボールの「基地」の中で過ごします。

しばらくすると「バスの準備が出来ました!」という声が聞こえたので、荷物をもって再度移動します。みんなでソーシャル・ディスタンスを保ちながら、長い一列になってあるき続けます。コロナ対策済みバスの乗り場はターミナルの一番端にあって、移動が結構辛いです。私のスーツケースは約30キロあり、5箱のマンゴープリンの重さも少々堪えます。私の前には、台湾からお引っ越しと思われるご夫婦が、カートにたくさんのスーツケースやダンボール箱を載せて運ばれています。本当に大変そうです。

普段ですと空港の荷物受取カウンターから宅配サービスのカウンターへ行って、ダンボール箱の荷物などは自宅へ直ぐに送ってしまえばよいのでしょうが、そのような宅配サービスも今はやっていないようです。この時期の移動はできるだけ自分で運ぶ荷物は少なくし、少々不便でも別送便にした方が無難なような気がしました。

さて、なんとかバス乗り場まで着いたら、スーツケースを係の人に預けて、バスに乗り込みます。バスの中は青くボーっと光っていています。一つ一つの座席がビニールで覆われ、窓側もすべてビニールのカーテンで覆われています。バスの青い電灯の光がビニールに反射し、あたかも宇宙船の中にでもいるような気さえしてきます。


そしてこのように厳重にビニールで丁寧に覆われているバスを見ると、良い意味での日本の現場での丁寧さを感じずにはいられません。

このバスに揺られながら、成田に着陸してからここまでの道のりを改めて振り返ると、多くの人達がとても丁寧かつ親切に対応してくれていることを改めて思い出しました。私自身は日本政府を台湾政府と比べてしまうのもあって、日本における新型コロナへの対応に対して、正直なところ非常に不満に感じています。それでも日本の感染者や死亡者が欧米に比べて非常に少ないのは、このように検疫や医療の方々の努力や現場力の賜物かもしれない、、、とも思うのでした。

続く

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2020年6月9日火曜日

新型コロナ隔離日記 ④成田空港でPCR検査


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202068日(日)投稿「新型コロナ隔離日記③JALの機内にて」より続く))

空港に降りてしばらく歩いていくと、番号を書かれた椅子がまばらに置かれた場所があり、そこで座って待つように言われます。

しばらくすると一人ひとり(あるいはひと家族ずつ)、担当の方に呼ばれ、機内で記入した質問表の内容を確認し、今後の流れについて説明を受け、そして疑問点に対し質問します。

このときにまず確認したことは14日間の待機・自己隔離の期間中、PCR検査の結果が陰性の場合でも全く外出してはいけないのかということです。担当の方の回答は、「生活必需品を買うために少し外出する程度はよい」というものでした。安心しました。台湾の隔離の際には自宅から一歩でも出てはいけないことになっていますから、、、

またPCR検査の結果がでるまでの時間ですが、「明後日の朝に結果が出る」とのことでした。ということは、政府指定の隔離ホテルで2泊することになります。レンタカーやハイヤーを予約している人は、明後日の朝に予約を調整する必要があります。

最後に14日間待機・自主隔離して下さいという「要請書」にサインをします。命令や指示等ではなく、あくまでも「要請」なのですね、、、


要請書をサインした後に、「もしよければ『厚生労働省 帰国者フォローアップ窓口』というライングループを友だちに加えて下さい」と言われましたので、これもやってみました。

次にパーティションで区切られたところに案内され、いよいよPCR検査を受けます。

PCR検査の担当の方から、荷物を横のテーブルの上において椅子に座るように言われます。私は椅子に座って「お願いします。」と言い会釈をすると、担当官は「そんなに丁寧な挨拶をされたのは初めてですよ。」と仰られます。私は自分が褒められたと言うよりは、日本人の礼儀作法が劣化しているような気がして悲しくなりました……。

PCR検査は台湾でテレビを見ていると、喉に棒を突き刺してグリグリする様子が報道されていました。


日本では「はい、少し上を向いて下さい」と言われ、鼻に長い綿棒のようなものをズブッと刺して、「1、2、3、4、5」と唱えながらグリグリされます。

決して痛くて泣いているわけではないのですが、この鼻の奥の刺激と(先程の悲しい気持ちもあってか)勝手に涙が流れます。鼻自体に変な感触がしばらくの間残り、やはり決して泣いているわけではないのですが、鼻をすすりながら、担当の方に「有難うございました」と言いつつ、涙がやや止まらない自分が恥ずかしく、その場をそそくさと失礼いたしました。

続く

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本ブログの概要

起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。