(能作「富山三大美酒ツアー」 ②能作工場見学と鋳物体験
から続く)
高岡市戸出地区にある能作さんから砺波市油田地区にある若鶴酒造さんへは目と鼻の先である。砺波平野を走るローカル線の城端線では一駅、車では10分弱である。
若鶴酒造さんは創業文久2年(1862年)、150年以上の歴史を持つ酒蔵である。
最近では「若鶴」ブランドより「苗加屋」(のうかや)ブランドの方が有名かもしれない。城端線に砺波駅の隣に東野尻駅という小さな駅がある。僕が高校生の時に既に無人駅だった。そこの地名が砺波市苗加(のうか)と言うが、若鶴酒造さんの創業家は元々ここで「苗加屋」という旅籠を営んでいらしたらしい。その屋号に因んだブランドである。
更に若鶴酒造さんは、今や日本酒よりも北陸唯一のウイスキーの蒸留所である「三郎丸蒸留所」の方が有名かもしれない。戦中の米不足により、米以外の作物からアルコールをつくる研究をはじめ、1952年(昭和27年)にウイスキーの製造免許を取得、富山県内で「サンシャインウイスキー」を発売。
蒸留所の改修工事の資金調達のため、2016年に55年もののシングルモルトウイスキーが発売。その名は「三郎丸 1960 シングルモルト55年 カスクストレングス」。これを抽選販売により完売。2017年にクラウドファンディングにより支援者を募り、支援総額38,255,000円を調達した。
改修後の現在の三郎丸蒸留所。
三郎丸蒸留所へ入っていく小道にある看板。
三郎丸蒸留所の入り口横の看板。
三郎丸蒸留所に入るとよい香りがする。こちらは入ってすぐ右手にある樽。
最後の桶職人の方が、引退前に吉野杉、能登竹でつくった仕込み樽。
高岡銅器製のポットスチル「ZEMON」(ゼモン)。三郎丸蒸留所と高岡銅器の梵鐘造りの名匠である老子(おいご)製作所により開発された。
肝心のテイスティングの方は、錫の器で飲む日本酒やウイスキーは、プラスチックのコップで飲んだものより、なぜかまろやかでした!
(④に続く)
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