年末に台湾のテレビで放映されていたコマーシャルで、1つどうしても気になってしょうがないものがあった。
それは富邦金控 (Fubon Financial Holdings) という台湾でも大手の金融グループ会社のTVコマーシャルである。
このコマーシャルでは、我々日本人には馴染みの深い『証城寺の狸囃子』の音楽に合わせて、たくさんの老若男女が至る所で踊っているものを撮影しただけのようで、広告の対象となる何らかの商品が出てくるわけでもなく、一般の広告にあるような楽しいキャッチフレーズがあるわけでもない。
しかも時間帯によってはかなり頻繁に放映されるのである。
なぜ富邦ファイナンシャルグループは巨額の広告費をはたいて、「証城寺の狸囃子」のコマーシャルを流しているのだろうか。
とんとん解せぬとはまさにこのことである。
○●○
そんなある日、プロジェクトメンバーたちと昼食に出かけたところ、お店のテレビでまたもこの広告が流れていた。
「あ、またこのコマーシャルだ!」
僕が大声で言うと、プロジェクトの追い込みで疲れているメンバーたちも何だ何だと驚いて、僕の顔をじっと見つめる。(続く)
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