2010年8月15日日曜日

遅れてきた端午節 3 ~果たして 客家のチマキの定義とは?

さて、こうして5年越しに『客家粽』(客家のチマキ)を入手し、EMBAの復習・宿題をする時のお夜食として超高速で平らげた僕でしたが、客家のちまきの定義とは何かについては妹からまだ連絡がありません。

そこで知り合いの客家の友人に聞いて回りました。

見解1:

僕のアメリカの大学の後輩の高校の後輩であるE君は、お父様が客家委員会という客家文化の保存・推進に努める政府機関に勤めています。

彼の家は、台湾の南端は屏東県の客家の村の出身です。

彼の意見によると、中身の具が閩南人(福建省南部出身者)が使うものと全然違う人のこと。

客家のチマキでは干し大根、干し椎茸、干しえび、干しイカなどが必ず入っていて、肉は醤油味ではなく塩味。ゆでピーナッツを入れることも多い。

閩南人が作るものは、アヒルの卵の黄身や醤油味の豚肉の角煮が中心。

見解2:

EMBAの同級生で僕の隣の隣の席に座っているG君。

彼の家も、台湾の南端は屏東県の客家の村の出身です。

「客家のチマキの定義って何?」と聞くと「うーん、もう長い間食べてないから忘れちゃった。」

との答えでした。。。

見解3:

僕の北京語の先生は桃園県は中壢というところにある客家の街のご出身です。

中壢は桃園飛行場とサイエンスパークで有名な新竹の間にあり、台湾北部では最も大きい客家の街の一つです。

「先生、客家のチマキの定義ってなんでしょうか。」

と私が聞くと、

「昔うちのおじいちゃんは客家のチマキを作るのが大の得意で、毎年端午節になると彼は急にはりきりだしたものだったわ。私はおじいちゃんが大好きで、毎年いつもチマキづくりの手伝いをしたの。」

彼女は、ふふふ待ってましたとばかりの様子で、一方で懐かしい表情をしながら語り始められるのでした。

先生の話をまとめると、客家チマキの作り方の手順は簡単にお話すれば下記のようなもののようです。

1. 一晩もち米を水に浸しておく。

2. 翌朝、水の中で柔らかくなったもち米を潰す。こうすると白濁したもち米水ができる。(台湾で朝ごはんにする「米漿」のもち米版です。)

3. このもち米水を袋に入れて、おもしをしてしばらくおく。すると水分が抜けて、袋の中にはもち米のお団子のようなモノができる。

4. これに上述の見解1でお話したような具を包み、さらに笹の葉でくるんでチマキを作る。

5. 蒸してできあがり!

なんだか僕が食べた客家のチマキとはかなり違う感じがします。

むむっ、謎が更に謎を呼びます。

しかし、これからしばらくしたある日、ようやく謎が解けるのです。

(やっぱりまたも次回へ続きます。)

✤✤✤

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起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。