(2020年2月26日水曜日投稿「石川県プレミアムツアー
第二日 山中温泉かよう亭 ④日本一の朝御飯」 https://kabu-taiwan-kikou.blogspot.com/2020/02/blog-post_26.html
より続く)
山中温泉の街を散策した後、こおろぎ橋のたもとにある「明月楼」さんにお昼ごはんを食べに行きました。「明月楼」さんは山中で最も歴史のある料亭です。創業は大正元年あたりで、今のご主人は四代目とのことです。
前回2018年お邪魔した時は、大雪で雪に埋もれる「明月楼」さんがとりわけ情緒に溢れていました。(皆さんは除雪作業で情緒どころではなかったのでしょうが。)
今年は暖冬で全く雪がなく残念でした。
お料理に話を移しますと、ここの鰻は絶品で、今回のお目当てはミニ鰻会席です。
この話は確か以前明月楼さんで聞いた受け売りですが、鰻の開き方は関東では背開き、関西では腹開き、焼き方は関東では先に蒸してから焼く、関西では蒸さずに直接焼くとのことです。こちらでは背開きで蒸し無しです。(加賀藩と支藩の大聖寺藩は基本的に武家文化ですので、ハラキリは縁起が悪い。)またタレも関東とは異なり、くどくなくあっさりとしています。
天然の鰻は勿論、この焼き方やタレの塩梅が僕は堪らなく好きで、山中の付近に来た時には必ず立ち寄るようにしています。
今回は日頃の激務でお疲れの台湾の方が一緒ですので、明月楼さんの鰻で心も身体も癒やして頂ければと思いお連れいたしました。
前菜の鰻ざくです。
お造り。
鰻の牛蒡巻き等の炊合せ。牛蒡と鰻って結構合うんですね。この緑釉の器と牛蒡や鰻の色もよく合っていて美しいです。
鰻の蒲焼き。この蒸し無しの焼き加減とタレが素晴らしいのです。
う巻き。僕にとっては明月楼のう巻きが柔らかすぎず、硬すぎず、ジューシーさといい、究極のバランスがとれたう巻きに感じるのです。
鰻茶漬け。鰻や御飯は勿論、出汁がまたいいんですよね。石川に戻ると出汁の美味しさに幸せを感じます。
新作のデザートは鰻のアイスクリーム。開発に2年程かかったようです。最初はそのまま頂きます。
次に山椒をかけて異なる風味を楽しみます。鰻の風味は大人のキャラメルっぽい味がします。山椒は一種カルダモンのような感じがします。なお、鰻を使ったデザートといえば浜松の夜のお菓子うなぎパイですが、こちらはそれとはまた別の味ですね。念の為。
余談ですが、「昨晩はかよう亭に宿泊いたしました」とお話すると、明月楼の方は「あらー、素敵なお宿にお泊りになられて。うらやましいー!」と仰られました。確かかよう亭でこれから明月楼へ行くと話した時には、「あらー、美味しい鰻を食べに行かれるの?うらやましいー!」と仰られました。山中の方々はみなさんお互いに誉め上手ですね。
(続く)
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