台南駅を出発して1時間ほどすると、バスは曽文ダムマラソン大会のスタート地点である「水資源局」に着きました。この「水資源局」の正式名称は「経済部水利署南区水資源局曾文辦公区」のようで、曽文ダムの管理事務所のようなところです。これが曽文新村と呼ばれる地区にあり、先程お話しした烏山嶺隧道東口の対岸辺りに位置しています。
(Google Mapから転載)
バスを降りると台南とはいえ山中のためか、肌寒く感じます。敷地内に体育館があるので、皆そこで着替えたりし、その後荷物を預けます。時間には余裕があると思っていたのですが、更にトイレに行ったりしているとすぐにスタート時間になりました。
さて曽文マラソンの詳しい体験をお話する前に、ここで曽文ダムマラソンの特色についてまとめてみたいと思います。
1. 曽文渓ダムは2019年が第36回目の開催で、台湾で最も歴史があるマラソン大会です。
2. AIMS(国際マラソン・ディスタンスレース協会)の認証を受けています。台湾ではマラソン大会が随分多くなりましたが、AIMS認証をもつフルマラソンの大会はまだ10大会程度です。
3. コースとなる道路が全面封鎖されています。車やオートバイは走っていません。安全でのびのびと走れます。
4. 出場者枠が大きいこと(フルマラソンは1,491名)。最近のマラソンブームで、台湾でも申込開始と同時に即出場者枠が無くなるとか、抽選等になる場合が多々あります。しかし曽文マラソンではスケジュール通りに申し込めば、通常出場可能です。
5. 高低差が200メートルほどあり、上下の起伏が激しく、中々挑戦甲斐のあるコースです。
6. 山深いところにあるダムや川の沿道走るので、空気がよく、かつ景色が素晴らしいです。参加者も過度に多くなく、ゆったりと走れます。
1についてもう少し詳しくお話すると、下の図は1996年の曽文ダムマラソンのコースです。スタート地点はマンゴーの産地で知られる玉井にあり、折り返し地点が現在のスタート地点である曽文青年活動中心になっています。昔は保安上の理由で曽文ダム付近に近づけなかったためかと思われます。
多くのシティマラソンが開催される中、山中のダムの周りを走る曽文ダムマラソンはある意味非常に贅沢なマラソンと言えるのかもしれません。
○●◎●○
お手数ですが、よろしければ応援のポチッをいただければ嬉しいです。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿