2020年2月28日金曜日

能作「富山三大美酒ツアー」 ④やまふじぶどう園でワインテイスティング


2020222日金曜日投稿「能作「富山三大美酒ツアー」若鶴酒造と三郎丸蒸留所見学」 https://kabu-taiwan-kikou.blogspot.com/2020/02/blog-post_22.html から続く。)

次に庄川を渡って、富山市婦中地区へ向かう。五箇山を通って砺波平野を流れる庄川沿いには「川金」という鮎で有名なお宿の看板が見え、懐かしく感じた。昔、父の友人もやはり庄川沿いで鮎料理のお店を経営し、よくお邪魔したのであった。庄川の鮎は天下一品である。

庄川を越えると般若中学校下(=学区)に入る。般若中学とはインパクトのある名前で、子供の頃、近所にここの出身の人がいて、「あの人(出身が)般若や」と言われてびっくりした記憶がある。ちなみにその人は優しい方で、今でも弟がお世話になっている。

頼成の森という森林公園の横をぬけると富山市婦中地区で意外に近い。

富山県のワイナリーといえば、氷見の「セイズファーム」が有名だと思う。セイズファームは一時期ワインの輸入卸もやっていて、JALのラウンジでワインを飲んでいると、ラベルに輸入代理店:富山県氷見市…とあり驚いたことがあった。

また金沢市内では「ぶどうの木」というぶどう園を備えたレストランが有名である。「ぶどうの木」は僕の生家から目と鼻の先にあって身近な存在だったのが、最近人気が出て金沢駅や市内中心にも支店を出して繁盛している。

さて、「やまふじぶどう園」は僕が知らないだけで、北陸では一番古いぶどう園・ワイナリーだという。1927年に先々代の山藤重信さんが設立。その頃の富山では米騒動があり、お酒を作るためのお米が極端に不足したという。ちなみに僕の時代の日本史の教科書において富山県が出てくるのは、この1918年の米騒動だけだった。

色々と果物を育てたところ、ぶどうがこの土地に一番あったようである。そして1933年に念願のワイン造りを始められ、「蓬莱山葡萄酒」と名付けた富山県産ワインを発売したと言う。当時の看板を見ると、越中富山の薬売りで知られる土地柄だけあって、滋養強壮を全面に出している。蓬莱は台湾の自称でもあるため、僕はなんだか嬉しくなった。


今は家族四代11人(それと猫と犬)でこのぶどう園を切り盛りしているとのことである。

ワイナリーツアーと言っても、冬なのでぶどうの木は既に剪定されていてかつ外は寒いため、倉庫の中のワイン醸造タンクのみ見学させて頂く。今回のツアーでは能作さんでも、若鶴酒造さんでも、同じような見学がかなり多いのか、皆さん説明がかなり巧みで感心させられる。とりわけ、このやまふじぶどう園のお母さんは抜群で、大輔花子の花子のような雰囲気でユーモア溢れる語りをされる。

見学を終えてからテイスティング。


一杯目は自園産ソービニヨン・ブランの白ワイン。ソービニヨン・ブランの甘みや旨味は夜に頂点に達するため、わざわざ日が暮れてから夜に家族総出で摘んで、それを使ってワインにするので「ほしあつめ」と名付けたそうである。

二杯目はメルローとマスカット・ベーリーAのブレンドの「ねこかぶり」。フレッシュな感じが、台湾で飲むのにぴったりかなと思った。

三杯目はメルローの「ときわすれ」。非常に良く出来ていて、弟は即これを一瓶買った。

四杯目はメルローにオークチップを加えて熟成した「ジャンメルロー」。これもまた捨てがたい。

どれも美味しい。嬉しい驚きだった。どれを買うか非常に迷ったが、「ねこかぶり」を一本買って帰路についた。

【後日談】
台湾の前の会社の同僚たちとの飲み会の時に「ねこかぶり」を開けたが、好評だった。ラベルが可愛いので、友人の奥さんがボトルを持って帰った。



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起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。