2020年3月20日金曜日

eMaskの予約購買で当選


2020314日土曜日投稿「台湾のインターネットマスク購買システム「eMask」を使用する(後編)」 https://kabu-taiwan-kikou.blogspot.com/2020/03/emask_14.html より続く)

以前にインターネットのマスク購買システムで予約していたマスクの件ですが、319日が当選発表日。朝から少しドキドキしていたのですが、昼前に当選通知の電子メールが届きました。


代金を送金するように、送金口座情報はeMaskシステム内で確認するようにとあります。

そこで再度、eMaskシステムに入ります(https://emask.taiwan.gov.tw/)。今回は右側の「繳費」(=支払い検索)の部分に入ります。身分証番号と携帯電話番号のみでログイン可能ですので、今回は健保カードやカードリーダーは必要ありません。下方の「用這個方式身分認證」(この方法を用いて本人確認を行う)ボタンをクリックします。


すると次の画面に移ります。ここでシステムのチェックが行われます。すべて「通過」(=OK)であれば、「系統檢完畢,前往身分驗證頁面」(=システムチェック完了、本人確認画面へ)ボタンをクリックします。


ここで身分証番号あるいは統一番号、そして自分の携帯電話番号の下3桁を入力、画面に表示されている確認用のコードを入力し、「執行身分驗證」(=本人確認を実行)ボタンをクリックします。



そうすると今回の予約購買についての情報が表示されます。「是否中籤」(=当選?)に「」(=はい)とありますので、間違いなく当選しています!

「繳費金額」(=支払金額)に22、そしてATM銀行代號(=ATM銀行コード)、ATM轉帳號碼(=ATM振込先口座番号)が記載されています。


この指定された振込先に近所のATM22元を振り込みます。

あとは近所のコンビニにマスクが届くのを待つばかりです。

追記: 次の日にもう一度システムに入ってみると「是否繳費」(=支払い済み?)が「」(=はい)に更新されていましたので、振り込みの成功を確認できました。



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2020年3月14日土曜日

台湾のインターネットマスク購買システム「eMask」を使用する(後編)


2020313日金曜日投稿「台湾のインターネットマスク購買システム「eMask」を使用する(前編)」 https://kabu-taiwan-kikou.blogspot.com/2020/03/emask.html より続く)


パスワードさえ登録すればあとは簡単です。

eMaskシステムに入ります。URLemask.taiwan.gov.twです。

この画面で「健保卡+註冊密碼」(健保カード+登録パスワード)の下の「用這個方式身份驗證」(=この方法で本人確認を行う)をクリックします。


すると次の画面に移ります。ここでシステムのチェックが行われます。すべて「通過」(=OK)であれば、「系統檢查完畢,前往身份驗證頁面」(=システムチェック完了、本人確認画面へ)ボタンをクリックします。


ここで身分証番号あるいは統一番号、そして登録したパスワードを入力し、「執行身份驗證」(=本人確認を実行)ボタンをクリックします。


次に「預購登錄」(=予約購買への登録)をクリックします。



氏名、携帯電話番号、電子メールアドレス、マスクの受け取りに使うコンビニの情報を入力・選択し、サービスとプライバシーに関する条件について、同意を選択し、「確認送出」(=確認および送信)ボタンをクリックします。


すると入力データの確認画面が表示されますので、それにOKすると、メッセージが表示されました。購買予約成功、抽選結果は2020319日ショートメッセージにて通知されるとあります。「確認」ボタンをクリックします。


購買予約番号が表示されました。また、この画面の下の方に印刷ボタンがあったので、印刷して保管しておきました。



319日の抽選結果が楽しみです。

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2020年3月13日金曜日

台湾のインターネットマスク購買システム「eMask」を使用する(前編)



312日午前9時、台湾のインターネットマスク購買システム「eMask」がテスト稼働を開始しました。

私も早速このシステムを覗いてみました。

二通りのログイン方法があるようです。一つは「健保卡+註冊密碼」(=台湾の健康保険カードと登録したパスワード)、もう一つは「自然人憑證」を使うというものです。

私は「自然人憑證」なるものを持っていないので、前者の方法を使わなければならないのですが、パスワードを持っていないため、これを申請する必要があることに気づき早速申請しました。結構ステップが多くて大変でした。

他の在台日本人の方々も同様であると思われますので、まこの方法を以下にメモとして残しておきます。

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まず準備として、カードリーダーをPCに接続し、健保カードを差し込んでおきます。


まずは、マスク購買システムのメイン画面の「如何取得註冊密碼?」をクリックします。


すると「健保卡網路服務註冊」(=健保カード インターネットサービスの登録)の画面に移ります。私は無論登録したことがないので、「首次登入請先申請」(=初めてログインする際には、先ず申請して下さい)をクリックします。


すると関連法規が表示されます。


これを読んで、画面下方の「我已閱讀完畢,並瞭解相關規定」(=私は既にこれを読み終え、関連規定を理解しました。)というボタンをクリックします。


「健保卡網路服務註冊-申請」(=健保カード インターネットサービスの登録-申請)という画面に移ります。


画面の下の方に、「元件下載及電腦環境設定」(=基本ソフトのダウンロードおよびコンピューターの環境設定)とあり、「步驟1:請依照您的作業系統版本(OS)下載元件安裝檔」(=あなたのOSにあった基本ソフトをダウンロードしインストールして下さい)とあります。私は Windows 10 をしようしていますので、Windows 「下載元件安裝檔」(=インストール用基本ソフトをダウンロード)をクリックします。



ここでダウンロードしたsetup.zipファイルをクリックし、解凍されたsetup.exeファイルをダブルクリックします。



するとセットアップウィザードが開きます。「下一步(N)」(=次へ)ボタンをクリックします。


通常プログラムの保管場所等はこのままでよいので、再度「下一步(N)」(=次へ)ボタンをクリックします。


「下一步(N)」(=次へ)ボタンをクリックし、インストールを始めます。


インストールが完了すると「安裝完全」という画面が表示されますので、「關閉(C)」ボタンをクリックします。


元の画面に戻りますと、「步驟2:設定伺服器為可信任服務」(=ステップ2:サーバーにおける信頼性あるサービスの設定)とありますので、これをクリックします。


すると「已確認為可信任服務」(=サービスの信頼性を確認しました!)という画面が出てきます。左矢印をクリックし元の画面に戻ります。


元の画面の右側に「檢測環境」(=環境テスト)という部分があります。その下に「檢測健保卡認證」(=健保カード認証テスト)とありますので、これをクリックします。


すると健保カードの認証に関するテスト結果の画面に移ります。連線狀態(=接続状態)が「伺服器連線正常」(=サーバー接続異常なし)となっていますので、こちらは問題ありません。次に「讀取健保卡」(=健保カード読み取り)ボタンをクリックします。


回應訊息(=テスト結果情報)が「讀卡成功」(カード読み取り成功)となっているので、こちらも問題ありません。また左矢印をクリックして元の画面に戻ります。


以上でようやく健保カードの読み取りやサーバーと接続する準備が完了しました。

次に画面情報に戻り、いよいよ健保カードのインターネットサービス登録を申請します。健保カードをカードリーダーに差し込まれていることを確認し、「讀取」というボタンをクリックします。


すると居留証の情報が表示されます。3は申請当日の日付でOKIです。もし表示されたデータが古い場合は、自分の現在の居留証に合わせて更新し、その後、「下一步」(=次へ)ボタンをクリックします。(注:この画面上の顔写真はあくまでもシステムが生成したものであり、僕の居留証上の実際の写真とは異なります!)




「請輸入註冊密碼」「再次確認密碼」において、これから使う健保カードのインターネットサービスやマスク購入システムで使うパスワードを入力します。

更に「行動電話」(=携帯電話の電話番号)、「E-Mail(主要)」(=電子メールのアドレス)、「E-Mail(備用)」(=バックアップの電子メールアドレス)を入力し、「確認申請」(=申請の確認)ボタンをクリックします。


次のような画面に移ります。有効期限内に電子メールの認証を完成してくださいという趣旨のメッセージです。「OK」をクリックします。


登録した電子メールアドレスに次のようなメッセージが届きます。「健保卡註冊認證作業」をクリックします。



すると次のような画面が開きますので、「讀取」というボタンをクリックします。


すると自分の名前が表示されますので、これを確認して「確定」ボタンをクリックします。


電子メールの認証が完了し、システムを開始できますというメッセージが表示されます。「OK」ボタンをクリックします。


また、登録完了の電子メールが届きます。


「健保卡網路服務註冊」(=健保カード インターネットサービスの登録)の画面で、登録したパスワードを入力し、「登入」(=ログイン)ボタンをクリックします。


次のような画面に移れば、パスワード登録は成功です!


これでいよいよeMask」システムを使ってインターネット上でマスクを買えます!!!

(続く)

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2020年3月11日水曜日

セミナー『台湾の日式建築を訪ねて』 ④台湾の日式建築から学ぶべきこと


2020227日木曜日投稿「セミナー『台湾の日式建築を訪ねて』 ③日式建築の意義」 https://kabu-taiwan-kikou.blogspot.com/2020/02/blog-post_27.html から続く。)

「台湾は日本より30年進んでいる。」

渡邉先生はそうおっしゃられました。この言葉の意味は、近代建築の再生保存に関しては台湾の方が完全に先進国であり、日本は完全に遅れているとのことです。

日本では法隆寺などの本当に古いものは一生懸命保存するのですが、明治以降のものについては急に関心が薄れるようです。

理由として考えられることは、第一に日本の法制度上日本では古い住宅はすぐに資産価値が無くなり(60年で資産価値がゼロになる)、かつ住宅ローン等により新築が優遇されていること。

第二に、専門家が不在であること。日本の一級建築士の97%は新築の専門家であり、保存再生の専門家は3%に満たないとのことです。

そして、最後に市民の古いものへの思いや意識のレベルが随分異なるとのことです。

最後の例については、例えば東京の原宿駅と台東の関山駅(旧里壠駅)を挙げていらっしゃいます。

消防法等の関係もあるのでしょうが、東京で最古の木造駅舎である原宿駅は2020年に解体されることが既に決まっています。前回のお話に出た基隆高級中学の盧先生のように、強烈に保存を訴え、行動を起こす人もいないように見えます。

一方で関山駅の旧駅舎というのは、1919年(大正8年)に台東製糖株式会社が建造され、新規駅舎がつくられる1980年(昭和55年)まで現役で使用されました。その後台東県の文化財に指定され修繕修復が行われ、更には自転車メーカージャイアントのサイクリングステーションとして生まれ変わっています。

関山駅旧駅舎

個人的には一番の差は、やはり市民の気持ち、意識レベル、そして建築物に対する考え方だと思います。

台湾には明清朝あるいはそれ前の建築物はほぼないため、古い歴史的建築物というと日式建築になってしまい、一方で日本では歴史的建造物と言えば、江戸以前のものも少なくないという事実は確かにあります。

それでも日本は明治から敗戦までの昭和初期の歴史についてどこか抹殺とまでは言わなくとも、目をそむけようとしていると言えば、私の考え過ぎでしょうか。

これに反して、台湾の人たちは日本統治時代の良かったこと悪かったことを含め、真正面から受け止めようとしているように思います。

その中で、日式建築はれっきとした歴史の一部であり、伝承すべき精神的価値との重要な媒体となっており、守っていかなければならないという市民の意識が非常に強い様です。

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2020年3月10日火曜日

石川県プレミアムツアー 第二日 湯涌温泉 日本料理 さかえや ① 医王山


202034日水曜日投稿「石川県プレミアムツアー 第二日 高野山真言宗別格本山 那谷寺」 https://kabu-taiwan-kikou.blogspot.com/2020/03/blog-post_4.html より続く)

石川県金沢市と富山県南砺市の境に医王山(いおうぜん)という標高939メートルの山があります。


金沢市内常盤橋からのぞむ医王山

前回のお話の通り、後に「越の大徳」と讃えられた泰澄法師は、養老元年(717年)に白山を開山し、養老3年(719年)この医王山を開山されています。薬草が多いことから、唐の育王山にちなんで育王仙と名付けたのですが、後に時の天皇が大病を患われたときに、泰澄法師がこの山の薬草を献上したところ快癒され、泰澄は神融法師の称号を賜わり、この山は医王山と命名されたといいます。

藩政期には戸室石(医王石)の産出地であったため、前田家よりご禁制の山として管理されました。金沢城の石垣の大半にこの戸室石が使われているのです。



明治36年に泉鏡花が短編『薬草取』を、昭和9年に室生犀星が小説『医王山』を発表しました。金沢出身の二人の文豪が医王山をテーマとした作品を世に出しているわけです。


鏡花は浅野川沿い、犀星は犀川沿いの人なので、私自身は金沢の北側の生まれで浅野川の方により馴染みがあるためか、鏡花により親しみを感じます。

余談ですが、小林秀雄は鏡花の最後の作品である『縷紅新草』に対し、「言葉といふものを扱ふ比類のない作品」と評しています。そして『鏡花の死其他』で、こんなことを言っています。

 泉鏡花氏が逝去された。謹んで哀悼の意を表する。この作家は、倦きずにお化けばかりを描いて来た。近頃お化けも流行らない、従つて鏡花も一向に流行らない大家として逝去された。鏡花は、嘘から出る真だけを信じた。盲信したと言つてもいいだらう。
 〔中略〕併し、畢竟さういふ仕事より他に、一般に芸術家といふものの悦びがあるのだらうか。どんなに明敏な分析力を持つた芸術家でも、心底にこの盲信を蔵してゐる。
 〔中略〕これが芸術に於いて、その原始の性質を持続させるものであり、芸術に於ける人間的な性質も、其処にあるのかも知れぬ。在るが儘の真では足らず、嘘から真を創り出さうといふ欲望ほど、人間の刻印の確かなものもあるまいから。


鏡花の父親は象眼細工・彫金等の職人であったといいます。私は鏡花の作品は分かりませんが、鏡花には典型的な金沢人の良い意味での職人的な頑固で一途なこだわりを感じずにはいられないのです。

泉鏡花記念館

話がそれてしまいましたが、鏡花の『薬草取』にこんなくだりがあります。

 「姉さん、お前さんは麓の村にでも住んでいる人なんか。」
 「はい、二俣村でございます。」
 「あああの、越中の砺波へ通う街道で、此処に来る道の岐(わか)れる、目まぐるしいほどの馬の通る、彼処だね。」

僕の母方の実家がこの医王山の砺波側(南砺市福光)にあり、その菩提寺は二俣にありました。地元では金沢市二俣と南砺市福光を結ぶこの街道を「殿様道」と呼んでいました。鏡花の小説では「目まぐるしいほど馬の通る」とありますが、現実には普段は寂しい道だったのか、33体の石仏が金沢と南砺の間に祀られていて、当時の通行する人々を見守っていたと言われています。今は古道として整備されています。

少々鏡花の小説にケチをつけたみたいですが、医王のお山が薬草や花に溢れているというのは全くもって嘘ではなく、ウチの祖父も裏山で黄連などを育てていたこともありましたし、医王山から松藤などの薬草をとってきてはお茶にして飲まされた記憶があります。

母は母で、医王山に珍しい山野草を探しに行ったり、キノコ採りに行ったりよくしていました。医王山は春には白山シャクナゲの一種である医王シャクナゲが多く花を咲かせ、ササユリが群生し、お茶花として使われる様々な山野草から高山植物っぽいものまで自生しています。


医王山のベニバナイチヤクソウ
(出典:田中澄江『花の百名山』)

花より団子で気になることと言えば、母はキノコが採れる場所を僕らにも決して言わないまま他界したことです。今でも時々弟と「キノコ採りの名人は、キノコの生える場所は親子にも教えない」というけど本当だねと言って笑っています。

そんな愚母が生前楽しみにしていた一年に一回のイベントがありました。

(続く)

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本ブログの概要

起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。