2020年1月11日土曜日

日本から台湾にもっとお酒を持って来たい!


皆さん御存知の通り、日本から台湾へお酒を持ち込む際、免税の上限は本数に関わらず1リットルとなっています。

この規定に従うと、日本酒であれば四合瓶720ml1瓶、ワインであればワンボトル750ml実質の免税範囲内での持ち込みになってしまうのではないでしょうか。

一方で台湾では日本酒もワインも高いため、もっとたくさん持って帰りたいと考えるのは私だけではないでしょう。

昨年11月に東京へ出張した際、お酒が大好きな台湾人クライアントが、ついついお酒を買い過ぎてしまいました。しかも彼のフライトは成田-台中。台中空港の国際線なんて乗客が非常に少ないため、スーツケースの中を調べられる確率はかなり高い、きちんと申告した方がよさそうだね、なんて話をしていました。

万が一台湾の税関で捕まった場合は、1リットル当たり2,000元、約7000円の罰金です!

出張後クライアントとお喋りしていたところ、

「お酒の持ち込みの申告手続きは、少々お金はかかったけど意外に簡単だったよ。」

と言っていたので、私も12月の出張時にちょっと試してみようと思いました。

まず台湾の税関のウェブサイトを調べると、「お酒は5リットル(本数に制限はない)まで持込可能。ただし大陸のお酒は1リットルのみ。」との記述があります。そして、免税範囲の数量に対しては、税金は控除されるとあります。

では申告すると税金は一体どれだけ払わなければならないのでしょうか。

台湾の税関のウェブサイトを更に細かく見ていくと、

  • 納税金額=関税+酒税+営業税

とあります。それぞれの税金の計算は、

  • 関税は、ワインは10%、日本酒は20%のようです。
  • 酒税は、ビール以外の醸造酒は1リットル・アルコール度1%につき7元です。
  • 営業税は、(価格+関税+酒税)に対し5%です。

例えばアルコール度12%のワインボトル(750ml)が2本でこの合計金額が1,000元であるとすれば、

  • 関税=1,000[TWD]×10%100 TWD
  • 酒税=12×1.5[l]×7[TWD]126 TWD
  • 営業税=(1000+100+126)×10%61.3 TWD61 TWD
  • 納税金額=100+126+61=287 TWD

となります。

感覚として500元、大体1,750円のワインを一本持ち込んでも、通関のための納税金額150元弱、500円ほどですね。

台湾でワインを買うことに比べれば安いように感じるので、実際にやってみることにしました。

東京出張の最終日にカルディやコンビニで、750mlのワインを6本、500mlのワインを1本、合計ピッタリ5リットル分のワインを買いました。初めての試みですので、安くて美味しそうなものを選び、合計金額は5000円ぐらいでした。

機内で『海關申報單』(税関申告書)をもらい、それを記入します(下図)。ワインたちは当然預かり荷物の中に入れておきますので、予めワインの名前や価格、アルコール濃度をどこかに控えておけばいいでしょう。



台湾で入国の際には、荷物を受け取ってから『』と書いてある赤のレーンへ行きます。私は松山空港ですが、税関のお姉さんが親切でテキパキやってくれました。税関申告書にアルコール濃度を記入するのを忘れたのですが、12%から13.5%まで色々あると補足すると、すべて12%で計算してくれました。

計算結果、税金の合計金額は524元で、空港のゲート横の銀行窓口で支払ってめでたく通関手続き完了!



1リットル当たり100元ちょいですので、安いものかなと思います。

ちなみにその後、台湾人の友人と飲み会があって、早速一本ワインを持っていきました。
「これうまいね、いくらだったの?」
と聞かれました。
「こいつは日本円で800円ぐらいだから台湾ドルだと230元ぐらいかな。通関時に払った税金を加えても300元ぐらいだろうね。」
と言うとみんな目を真ん丸にしていました。これぐらいのワインだと、台湾では700800元しそうだねと言っていました。

後日談ですが、この月は統一発票の抽選で600元当たり、通関時に納税したお金はきちんと取り戻しました。(笑) 


○●◎●○

お手数ですが、よろしければ応援のポチッをいただければ嬉しいです。

にほんブログ村 海外生活ブログ 台湾情報へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

本ブログの概要

起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。