以下は2019年12月に曽文ダムマラソンに参加した時のお話です。
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12月6日(金)の朝の便で東京から台北に戻ってくると、台北は大雨でした。
今日こそは少しでも走りに行こうと機内では考えていたのですが、即諦めました。しかも、台北の自宅に着いてからPCを開き、こちらに無事戻ったことを報告するメールを日本の仲間に入れた後、ソファーに横たわっていると、そのまま眠ってしまいました……。東京では毎日夜遅くまで仕事があり、仕事の後は台湾の方を食事や飲みにお連れしていたので、ホテルに戻るのはいつも午前様だったのです。途中、トイレ等に起きた気がしますが、きちんと目覚めたのはなんと次の日の12月7日、土曜日の朝でした!
自分のぐうたらさ加減に呆れながら、東京出張で使った荷物をほどきつつ、台南行きの準備をします。実はフルマラソンを走るのは久しぶりで、よくよく考えると2015年の第1回金沢マラソンを走って以来です。フルマラソンを走るために準備するべきものを思い出しながら、荷物を整理します。
まず台湾のマラソン大会では、通常台湾マラソン協会(正式名称:中華民國路跑協會)のバックを使うことが推奨されており、更にはこのバックでなければ荷物を預かってもらえない大会もあります。久しぶりにこの小豆色の巨大サイズ(幅62cm×奥行24cm×高さ40cm)のトートーバックを引っ張り出してきます。なぜこのバックを使わなければ預かってもらえないのかは謎ですが、このバッグは100元の割に丈夫で、かつ大きさもゆったりとしたサイズで中々便利です。
(なお、興味がお有りの方はインターネット上でも購買可能です。https://www.marathonsworld.com/store/product/%E8%A1%A3%E4%BF%9D%E8%A2%8B/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E6%B0%91%E5%9C%8B%E8%B7%AF%E8%B7%91%E5%8D%94%E6%9C%83%E5%B0%88%E5%B1%AC%E4%B9%8B%E7%B4%85%E8%89%B2%E8%A1%A3%E7%89%A9%E4%BF%9D%E7%AE%A1%E8%A2%8B)
次に衣服ですね。台南の山の中の気候はよく分からないですけれども、恐らく大会が送ってくれたタンクトップと短パンでよいと思いました。ただし12月の台湾は意外に寒いので、移動時のためにライトダウンジャケットやら長袖やらスエットやらも準備しました。
(写真は曽文ダムマラソンの公式フェイスブックから)
あとは台湾の大会では、路線の途中の食べ物が自分の口に合わない可能性があるので、エネルギージェルをたっぷり準備しておくのがよいと思います。
忘れてはならないのは、パスポートや居留証や台湾の健康保険証等です。(そもそも台湾では外国人はパスポートがなければ、原則としてホテルにチェックイン出来ないですね。)
意外に忘れ易いけれども必須のものはワセリンでした。変な話ですが、乳首にワセリンを塗っておかないと(更にその上に絆創膏を貼っておけば完璧)、私みたいにノロノロ運転で42キロも走ると乳首がシャツと擦れて負傷するのです(早い人は関係ないのでしょうが……)。これが結構痛いんですよね。
15時ぐらいに荷物の準備を完了し、自宅を出発。
台北駅の自動販売機で新幹線のチケットを買おうとすると、運悪く普通の指定席(對號坐)は売り切れでした……。ということで今回は思い切ってグリーン車(商務車廂)に乗ることにしました。ちなみに台北-台南間の新幹線乗車料金は、グリーン車2,230元、普通車指定席1,350元、普通車自由席1,305元です(2019年12月現在)。グリーン車は結構高いですね。
台湾の新幹線のグリーン車はそれでも席はゆったりしていて、コーヒーやお茶は無料です。各駅を停車・発車する度にコーヒーやお茶のお代わりが必要か聞いてくれます。
台北駅から台南駅は新幹線(高速鉄道)に乗って約1時間半です。そして高速鉄道の台南駅は在来線(台湾鉄道)の沙崙駅に接続していて、ここから台湾鉄道の台南駅までは20分くらいです。新幹線の台南駅から台湾鉄道の台南駅へは、タクシーでもそんなに高くないはずです。私は18時頃には台南のホテルに着きました。
よくよく考えると台南に来たのは、2013年に八田外代樹夫人の銅像開幕式以来です。台南駅自体も、台南駅の周辺も全然変わっていなくて、私が2005年に初めて台南で仕事に来た時にずっと泊まっていた駅前の「台南大飯店」なんて、当時のそのままです。台南はお洒落な街として発展してきていると聞いていたのに、台南駅周辺は全然変わっていないのでなんだか拍子抜けしました(一応台南駅は外壁を工事中ではありましたが)。
長い間台南には行っていなかったものの、最近の台南には『我が家』という金沢人御用達の日本料理屋があると同郷の友人たちから聞いていました。このお店のマスターは金沢美術工芸大学に留学していたそうです。明日に備えて、『我が家』にてお酒は控えめに、食べ物はたっぷりととりました。『我が家』は商売繁盛、とりわけ土曜日の夜ということでお客さんが多く、マスターとお話出来ませんでしたが、レジの女性に自分は金沢の生まれで、金沢の友人が宜しく言っていると言って彼の写真を見せると喜んでくれました。
ホテルに戻ってから、シャツにゼッケンを付けたり、シューズにタイム計測用のチップを取り付けたりしました。早めにベッドに入ったのですが、昨日寝すぎたせいか、なかなか寝付けません。また自分のだらしなさを反省しながらうとうとしました。
さて翌朝、12月8日(日)の朝ですが、大会が準備したシャトルバスが5:00に台南駅を出発するので、4:30頃にホテルを出発してくてく歩いていると、ランナーっぽい人が結構歩いています。台湾では例の巨大トートーバックがランナーの目印です。
駅前の郵便局のポストには「劍獅」が描かれています。「劍獅」は台南安平地区で家々のお守りとして使われています。沖縄のシーザーと似ているように思います。
更に駅前の地下道の壁には八田與一さんが描かれていました。やっぱり台南に来るとホッとします。
台南駅に着くと、まだ出発時間の5時になっていないのですが、一台のシャトルバスが丁度出発するところでした。私は2台目のシャトルに乗り込みました。
バスは結構よい観光バスで、シートも揺れも心地よく、外もバスの中も薄暗く、私は即寝てしまいました……。
(続く)
バスは結構よい観光バスで、シートも揺れも心地よく、外もバスの中も薄暗く、私は即寝てしまいました……。
(続く)
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