2020年6月7日日曜日

新型コロナ隔離日記 ②桃園空港にて



【お願い】
以下は2020530日に成田空港より日本へ入国、隔離された経験を記しております。入国のタイミングや場所によって、当局の対応や種々の状況は変わってくることもあるかと思います。この点を予めご承知おきの上、本日記をご高読いただきますようお願い申し上げます。

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(2020年6月6日(土)投稿「新型コロナ隔離日記 ①人生三回目の隔離」より続く)

さて、まずは日本への移動方法ですが、東京・台北間のフライトも大幅に減便となっており、20205月時点では、羽田・松山便は完全に運休状態で、JALでは成田・桃園便が週四便のみ運行している状態です。しかし心配な航空券のお値段の方は、この時期は特別料金かと思いきや通常より安いくらいでした。

今回は運転手さんの旺旺(ワンワン)を呼んで、自宅から桃園空港まで送ってもらいます。

旺旺は元々お父さんの老旺(ラオワン)と一緒に運転手業をやっていて、旺家の家族みんなで頑張っていらっしゃいます。老旺は日本語も話されて、日系企業の人々の運転手さんをよくやっているようです。この前の春節の後に旺旺と会った時には、コロナで日本人のお客さんが減って非常に困っていると渋い表情をして言っていました。

今日の旺旺はいつもと違ってネクタイをしていたので、「あれ、ネクタイなんかしてどうしたの?」と聞くと、今は台湾政府が国内旅行を振興し補助金を出しているので、そのチームに参加していると言っていました。思ったより元気そうな顔をしていたので、私もちょっと安心しました。

旺旺は、最近しばらく私から連絡がなかったのでお母さんが心配して、「カブさんは他の運転手さんに乗り換えたんじゃないの?」と言われたという話をしてくれました。それもそのはず、いつもはひと月に最低一回は日本と台湾を往復していたのに、春節以降は巣籠りで、ずっと台北にいて飛行機に乗るのは実に4ヶ月ぶりでした。

自宅から桃園空港までの道のりは他の車も少なく、高速道路沿いは恐らくタイワンネムノキ(中文:合歡木)と思われる木の花が満開で、山々がピンク色に淡く染まっていました。そんな風景に見とれていると、いつもは40分以上かかる道のりを30分もかけずにあっという間に空港に到着しました。

旺旺によると、いつもは毎日数万人の利用者がある台北桃園国際空港も今は利用者が数百人で、通常の12%にとどまっているようです。

実際空港の中に入るとガランとしていて、JALのカウンターにも乗客の列など全くありません。セキュリティ・ゲートも一つしか開いておらず、出国審査も外交官や航空会社のスタッフが通り抜ける窓口の横の窓口が一つ開いているだけです。

いつもは出国審査を抜けると、航空会社のラウンジでゆっくりするのですが、今回はラウンジも閉鎖していて、空港のレストランで使うクーポンを渡されるだけでしたので、レストランで食事をします。いつもはラウンジで即ワインを飲むのですが、レストランでは台湾ビールしか売っていないので、余り調子が出ません。それにお店も閉まっている店が多く、人もやはりまばらです。



そういえば昨日、姪っ子たちに頼まれたパイナップルケーキを買おうと、手作りパイナップルケーキが日本人に評判の『番屋』というお茶屋さんに行ったのですが、なんとこの新型コロナで日本人観光客がいないためか休業していましたのです。『番屋』は台湾人のお父さんとお母さんがご夫婦でやっていらっしゃるお店ですが、最近は息子さん夫婦がお店に出て頑張っていらっしゃるところだったので、本当に心が痛みます……。

台湾ではこの一番屋さんのように、個人、家族あるいは中小企業で、日本人観光客や駐在員に寄り添ってビジネスをしている人たちがたくさんいると思います。最近のコロナでこのような人たちは相当打撃を受けているはずです……。

また、日本でも地方はよく似た状況ではないかと思います。私の生まれ故郷である石川県だけでなく、外国人観光客の中で台湾人が一番多い県は20県に上ります。日本と台湾との人の行き来がなければ、日本の地方経済も相当の打撃を受けると思われます。

(出典:観光庁発行「宿泊旅行統計調査(平成30年1~12月)」)

さて話をパイナップルケーキに戻しますが、そこでパイナップルケーキを求めて免税店へ足を運んだのですが、なんと3軒回ってもパイナップルケーキがないのです。私は15年間以上台湾に住んでいてしょっちゅう空港を利用しますが、空港にパイナップルケーキがなかったことなどいまだかつてなく、かなり驚きました。個人的にはここで異常事態宣言を発布したくなります。

念の為に店員の帥哥(Shuai1-ge1)(=イケメンのお兄さん)にパイナップルケーキはないかと聞くと、「歹勢,鳳梨酥沒有。」(=ごめんなさい、パイナップルケーキはありません。「歹勢」(パイセイ)は台湾語でごめんなさいの意味)と言われ、私はショックを感じつつも、今回は趣向を変えてマンゴープリンかゼリーのようなものを買って、搭乗ゲートへ向かいました。姪っ子が気に入ってくれるとよいのですが。

搭乗ゲート前には少ないながらも人影が見られ、少々ホッとしました。


続く

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起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。