2020年6月23日火曜日

新型コロナ隔離日記 ⑮隔離生活のまとめと手引き


【お願い】
以下は2020530日に成田空港より日本へ入国、隔離された経験を記しております。入国のタイミングや場所によって、当局の対応や種々の状況は変わってくることもあるかと思います。この点を予めご承知おきの上、本日記をご高読賜りますようお願い申し上げます。

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2020622日(月)投稿「新型コロナ隔離日記⑭隔離生活終了」より続く)

人生第3回目の隔離生活を始めようとしていた時には、一方ではやや憂鬱な気持ちがあり、また一方では日本においては自主隔離期間に入れば部屋からは出ることができ、台湾ほど厳しくないとのことで、楽観的な気持ちもありました。

14日間の隔離を終えてみると、リモートワークで忙しかったのもあってか、本当にあっという間で余りストレスを感じる時間もなかったように思います。

実際、厳格な隔離は2泊3日だったものの、ホテルに着いたのは23時で1日目はほとんどホテルにいませんでしたし、3日目もホテルを出発したのは9時でした。全日部屋で隔離されていたのは実質2日目の1日のみだったわけです。

それからは自主隔離とは言え、生活必需品を買いに外出できる自由はありますので、緩い隔離生活と言えます。

今回の自分の台湾から日本へ入国してからの隔離期間を振り返ってみて、海外から日本に戻って隔離生活を送る上での留意事項をまとめてみました。

準備・手配について
① コロナ期間中はフライトが毎日あるとは限らないため、フライトがある日を確認し、まずは航空券を手配し、渡航スケジュールを決めます。
 PCR検査の結果で陰性が出てからの滞在先、そして空港(あるいはその近辺の政府指定隔離ホテル)からその滞在先までの移動手段(公共交通はダメ)は、必ず事前に手配しておくべきです。
③ 空港で隔離される期間が不明のため、ホテルの予約はチェックインの日時を予め変更できるようにしておいた方がよいでしょう。変更・キャンセルの場合、いつからキャンセル料が発生するか事前に確認しておきましょう。
④ PCR検査の結果が出てから、政府指定の隔離ホテルから自分で手配したホテルへの移動には、料金はかかりますがコロナ対策ハイヤーがおすすめです。
厚生労働省のホームページにコロナ対策ハイヤーのサービスを行っている会社の紹介があります。ここを参考にしながら、予約をするのがよいかと思います。
ホテルの手配と同様、PCRの検査が出るタイミングは事前に分からないため、予約の変更にきちんと対応してくれる会社が良いと思います。更に欲を言えば、途中ATMにも寄る機会はないので、可能であればクレジットカードを使えるところがいいと思います。
⑤ 私はクライアントの近くに自分でホテルを手配しましたが、成田空港や羽田空港近辺にホテルをアレンジすればハイヤー等の心配もしなくて良いので、これもまた一つの選択肢かと思います。

政府指定の隔離ホテルでの滞在において
⑥ 政府指定の隔離ホテルに滞在する期間は、原則として部屋から出ることができません。三食のお弁当が支給されますが、空腹に備えて、簡単な食べ物を準備しておいた方が良いかと思います。またコーヒーもないので、コーヒー好きの方は自分で何か準備しておくと良いと思います。

PCR検査結果が出てからの自分で手配したホテルについて
⑦ 自分で手配するホテルの周辺にはコンビニ等が多いことが好ましいと思います。

自主隔離期間
⑧ 厚生労働省の帰国者フォローアップのLINEアプリに登録し、毎日このアプリに入ってアンケートに回答しておくとよいでしょう。
⑨ 私の場合は、自主隔離期間の終了時そして終了後も、保健所や厚生労働省から特に何も連絡はありませんでした。体調に異常がなければ14日間が過ぎた後、特に連絡がなくても隔離を解除してよいと思います。
⑩ 何か運動できるようにしておけば良いと思います……。(カブは太りました。)

最後に、検疫や医療従事者の方に深く感謝するとともに、私の新型コロナ隔離日記を読んで下さった皆様に御礼申し上げます。

そして新型コロナが落ち着き、日本国内の移動、日本と台湾間をはじめとする各国間の移動が一日も早く回復することを祈って止みません。


加賀藩二代藩主前田利長公の菩提寺である瑞龍寺の御朱印
『霊獣クタベ』

(完)

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2020年6月22日月曜日

新型コロナ隔離日記 ⑭隔離生活終了!



【お願い】
以下は2020530日に成田空港より日本へ入国、隔離された経験を記しております。入国のタイミングや場所によって、当局の対応や種々の状況は変わってくることもあるかと思います。この点を予めご承知おきの上、本日記をご高読賜りますようお願い申し上げます。

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2020621日(日)投稿「新型コロナ隔離日記⑬隔離生活第2週」より続く)

隔離生活第2週は仕事が忙しく、毎日が慌ただしく過ぎていきました。

隔離14日間の定義は入国翌日から数えて14日間ということですので、私は530日(土)に入国したため531日(日)が第1日、613日(土)が第14日で隔離最終日となります。

幸いというべきかどうかは分かりませんが、最終日は大雨でかつ仕事の疲れもあり、ホテルの部屋でぼおっとしているうちにあっという間に一日が過ぎていきました。

記念すべき隔離明け1日目の614日(日)、「隔離はこれで終了です。」という通知の連絡があったり、最終健康チェックの連絡があって「これで無罪放免です」という手続きがあるのかと思いつつ期待していたのですが、何も特別なことはありませんでした。残念!

しかし、いつもであれば11時半頃にかかってくる音声アンケートの電話は確かにありませんでした。

日曜日だから何も保健所からも連絡はないのだろうと考え、これで隔離が解除されたこととし、午後には雨も止んだので駅に向かって散歩してみました。

最寄り駅はホテルから徒歩でもほんの5分足らずのところにあるのですが、コロナで少なくなったとは言え、人の波を見るのは久しぶりで新鮮な気がしました。こんな単純なことに驚くことができるのもいいものですね。

月曜日には、今回初めてクライアントのオフィスにお邪魔しました。月曜日以降も保健所等から何も連絡はありません。毎日きちんと電話またはラインのアンケートに回答していたからかもしれません。

隔離解除後は、過度な開放感に気を緩めること無く、また過度に萎縮いないよう、自分なりに注意を払いながら毎日を過ごしています。



*成田空港の検疫でもらったカードです。

続く

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2020年6月21日日曜日

新型コロナ隔離日記 ⑬隔離生活第2週



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2020620日(土)投稿「新型コロナ隔離日記⑫厚生労働省自動音声サービス突然始まる」より続く)

6月8日(月)には隔離生活も2週目に入り、プロジェクトのお仕事も色々と忙しくなり、ホテルにて淡々とリモートワークの日々を過ごしています。ホテルを出て右にはローソン更に少し行けばまいばすけっと、左にはファミリーマート、裏にはオリジン弁当があることが分かりました。他にももう少し歩くと、ジョナサンやCoCo壱番屋やスーパーがあることも分かり、私の自主隔離生活における食生活も少しずつ充実してきました。(また太るぞ!)

前述の通り、隔離生活7日目の6月6日(土)から厚生労働省から毎日自動音声の電話アンケートがかかってくるようになりました。その時間が毎日11:30前後なのですが、丁度プロジェクトのウェブ会議をやっていることが多いのです。会議中に失礼して電話をとって質問に答えるのですが、質問の途中では回答できず質問が終わるのを待たなければならないため、この電話が結構長く感じます。更には、会議の横で電話に「いいえ」と答えても、後ろの会議の声がノイズとなってしまうのか、自動音声サービスがきちんと私の答えを認識してくれないのです。

ちょっと困ってしまいつつも、電話アンケートは途中で切ってしまい、厚生労働省の帰国者フォローアップのLINEアプリをいじっていると、またアンケートボタンが出てきたので、代わりにこちらでアンケートの回答をしておきました。どうやら、このアンケートはピコーンという音の配信通知はないようですが、自分でこのページに入れば、いつでもアンケートに答えられるようになっているようです。

それからも会議中に厚生労働省の電話アンケートがかかってくることがありましたが、このような時には電話をとらずにLINEアプリでアンケートに回答しておくことにしました。その後も特におかみからも何のお咎めの連絡もなく、毎日検温してはLINEアプリのアンケートに回答する生活が続きました。

このように電話アンケートは毎日のことですが、時間も指定できず、しかも場所によっては返答も音声認識されないこともあります。そんなことを考えるとやはりLINEは便利です。私は厚生労働省の回し者ではないですが、入国の際には「厚生労働省 帰国者フォローアップ窓口」のLINEにお友達として加えておくと後々何かと便利かと思います。


なお、一言余計かもしれませんが、入国の時にいただいたLINEアプリの説明には「毎日自分でアプリに入ってアンケートに回答して下さい」といった詳しい説明がないため、注意が必要です。(それとも単なる私のスマホの不具合???)


続く

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2020年6月20日土曜日

新型コロナ隔離日記 ⑫厚生労働省自動音声サービス突然始まる


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2020619日(金)投稿「新型コロナ隔離日記 ⑪ラインのアンケート」より続く)

隔離生活7日目の6月6日(土)、ホテルの窓から外を見ると非常に良いお天気です。こんな時に外出できないのはやはり残念です……。


11:30頃に突然日本の携帯が鳴りました。電話をとると、「厚生労働省自動音声サービスです」と、先日のラインのアンケートと同様、①37.5度以上の発熱はあるか、②咳、喉の痛み、強いだるさ等があるか、の2つの質問を聞かれます。両方「いいえ」と声に出して答えると、きちんと音声認識をしてくれたのかそれでこの電話は終わりました。

ランチを買いに下へ降りると、ホテルの前には美しい紫陽花の花が咲いていました。


続く

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2020年6月19日金曜日

新型コロナ隔離日記 ⑪ラインのアンケート



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2020618日()投稿「新型コロナ隔離日記 ⑩自分で手配したホテルにチェックイン」より続く)

(入国の翌日から数えて)隔離生活4日目の6月3日(水)、なんとなくスマホでラインを見ていると、ラインの「厚生労働省 帰国者フォロー」のページに「アンケート」なるボタンがあることに気づきました。


通常ラインでメッセージが届くと「ピーン」とか音がするのですが、たまたま私は聞き逃したのでしょうか。

とりあえずこの「アンケート」ボタンをクリックしてみました。すると「アンケートスタート」とのメッセージが発信され、質問と回答ボタンが表示されました。


慌ててこの場で体温を測り、「いいえ」をクリックしました。すると第2問が表示されましたが、こちらも問題がないので「いいえ」と答えました。


これでアンケートは完了のようです。


これ以外は特に厚生労働省や保健所からは何も連絡もなく、隔離生活は仕事をしながら淡々と進んでいきます。

続く

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2020年6月18日木曜日

新型コロナ隔離日記 ⑩自分で手配したホテルにチェックイン


【お願い】以下は2020530日に成田空港より日本へ入国、隔離された経験を記しております。入国のタイミングや場所によって、当局の対応や種々の状況は変わってくることもあるかと思います。この点を予めご承知おきの上、本日記をご高読賜りますようお願い申し上げます。

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2020617日(水)投稿「新型コロナ隔離日記⑨コロナ対応ハイヤーにて」より続く)

2500円キャンペーンのことを聞いていたので、ホテルはアパホテルを予約していました。ただ私自身が予約したときは2500円のお部屋はもうなく、4700円のお部屋になりました。それでも随分安いと思います。

11時頃にホテルには到着したのですが、チェックインは15時ですので、まずはフロントで支払い等の手続きのみを行い、荷物を預けます。荷物を預けたとはいえ、不要不急の外出は禁止ですので、大人しくロビーで仕事を始めます。

ホテルはソファーですので、膝にノートブックをおいて電子メールをチェックしながらクライアントや同僚たちにホテル到着の報告を入れたりしていると、フロントのお姉さんが、
「もしお仕事でしたら、15:00まで会議室を使用できますよ。」
と仰ってくれましたので、有り難くそのご好意に甘えることにしました。


広い会議室を一人で使うのは申し訳ないのですが、これで腰への負担も減り、快適にお仕事ができます。そしてこのお姉さんに、これから新型コロナの自主隔離でこちらに巣籠りしますのでよろしくお願いしますとお伝えしました。

また、お昼ごはんはホテルを出てすぐ右横にローソンがあったので、そこでお弁当を買いました。

15:00には無事お部屋に入ります。お部屋に入る時に、フロントのお姉さんは「WiFiが少々届きにくい時もあるので、、、」と仰られてWiFiルーターを準備してくれました。本当に親切な方で感謝感激です。

またお部屋に入ると、角部屋で日当たりのよいお部屋でした。これならば自主隔離の期間も、気分が暗くならずにすみそうです。

夕方にクライアントからプロジェクト用のラップトップが届くと聞いていたので、18:00頃にフロントへ行くと、宅急便ではなく、クライアントの会社の方がラップトップを片手にもっていらっしゃいました。恐縮しつつ、ご挨拶がてらに立ち話をすると、クライアントの会社も皆さん基本的にリモートワークでオフィスには実質誰もいらっしゃらないとのこと、自主隔離に専念されて下さい(!?)と言われました。

それでは自主隔離兼リモートワークの生活を始めたいと思います。

続く

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2020年6月17日水曜日

新型コロナ隔離日記 ⑨コロナ対応ハイヤーについて



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2020616日(火)投稿「新型コロナ隔離日記 ⑧隔離ホテルにて(第3)」より続く)

PCR検査の結果が陰性でも、入国してから14日間は自主隔離で、公共交通機関は使えなません。また空港のタクシーはコロナ対策をしていないので、タクシーにも乗れません。

台湾では空港にて待機しているタクシーがコロナ対策をしていますので、空港から普通にタクシーに乗って自宅やホテルまで安全に移動することができるようになっています。こんなところにも日本と台湾のコロナ対応の差が見られますね。

そこで日本では、空港から自宅またはホテルまでの移動手段は自ずからと限られてくるわけですが、3つの選択肢があります。1つ目は、家族、会社、友人等に迎えに来てもらうこと、2つ目はレンタカーを利用すること、3つ目はコロナ対策ハイヤーを利用することです。

まず1つ目の選択肢についてですが、日本老闆(りーべん・らおばん)が「迎えに行こうか?」と仰ってくれたのですが、万が一私がウイルスをもっていた場合、毎日高齢者介護に忙しい日本老闆にうつすと大変なことになりますので、お断りいたしました。

次に2つ目の選択肢についてですが、お恥ずかしい話ですが、実は私は首都圏で車の運転をしたことがないため、安全上好ましくないように思いました。

そうすると消去法で3つめの選択肢のみが残ります。コロナ対応ハイヤーは高額ですが、このような状況では仕方がないと思いました。なにはともあれ安全第一です。

日本の大手のタクシー会社はコロナ対応をしていませんので、自分で探して予約をする必要があります。厚生労働省のホームページにコロナ対応ハイヤーを行っている会社の紹介がありますので、ここから探すと良いでしょう。



またコロナ対策ハイヤーを予約するときには、PCRテストの結果がいつ出るかはわからないので、予約日時の変更にきちんと対応してくれるハイヤーを選ぶ必要があります。私自身、PCRテストの結果は直ぐに出る可能性もあるかもしれないと思い、一旦入国当日に予約していましたが、入国後PCRテストの説明を受けた後直ぐにハイヤーの会社に連絡し、予約変更の手続きをしました。勿論、ハイヤーの会社は快く変更手続きを受けてくれました。

さて、実際にコロナ対策ハイヤーに乗ります。

コロナ対策ハイヤーが成田のホテルを出発したのは9時過ぎでした。ハイヤーの座り心地もよく、運転手さんとお話をしているうちにも、安全運転でぐんぐんと進んで行きます。成田から横浜までは遠いようでも、11時前にはホテルに到着したのでした。

下調べや予約、予約変更の手続き等の時間を考えると、まさにあっという間という感じでした。

続く

追記: 入国後ずっと隔離されていますので、ATMへ行くこともままなりません。クレジットカードが使えるハイヤーさんの方が助かるかもしれません。

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本ブログの概要

起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。