本日4月5日は『清明節』で、台湾では数少ない祝日の1つで、かつ今年はうまく3連休になりました。
『清明節』とはお墓参りの日です。
チャイナの方ではこの『清明節』は祝日ではないと聞きましたが、台湾ではこの伝統が今でも生き続けています。
台湾と日本のお墓参りに何か異なることはあるのでしょうか。
それは恐らく、日本では既婚の女性は家族を連れて実家へお墓参りに行くのでしょうが、台湾ではそれをやってはいけない点であると思います。台湾の諺で
『嫁出去的查某子是潑出去的水』
(Kè chhut-khì ê cha-bó͘-kiáⁿ sī phoah chhut-khí ê chuí)
(げちゅっき え づぁもぎあ し ぽあっちゅっき え づい)
「嫁に出て行った娘は、放たれた水(戻っては来ないし、戻ってきてはいけない)。」
ということわざがあり、既婚の女性は清明節や伝統的祝日には実家へ戻ることは許されておらず、墓参りをすることも許されません。
更には、仮に離婚したとしても、実家のお墓に入ることも許されないそうですよ。なかなか厳しいですね。
しかし、日常生活では実家との行き来も多く、実家や親類親類の支援も欠かせないように思われます。実際にこんな諺があります。
『天頂天公、地下母舅公』
(Thiⁿ-téng thiⁿ-kong, tē-ē bú-kū-kong)
(てぃーでぃん てぃーごん でーえー むーぐーごん)
「天上では神様、地上では母方のオジサン(が一番偉く、有難いものである)。」
ここで「舅」という漢字は北京語でも台湾語でも、おしゅうとさんではなく、母方のオジサンの意味です。
また、忘れてはならないのは食べ物の話です。
『清明節』には、『割包』(くあばうー)と呼ばれる、ふかふかの白いマントウに豚角肉煮込みを挟んだ台湾風のハンバーガーみたいなもの、そして『潤餅』(るんびぁ)と呼ばれる、台湾風の春巻(しかし、いわゆる中華の春巻ともベトナムの春巻とも全然違います)を食べます。
何でも福建は漳州出身者は台湾風春巻を食べ、泉州出身者は台湾風ハンバーガーを食べる、というもっともに聞こえる薀蓄を誰からともなく教わりました。
しかし、友人たちに真偽のほどを確かめると、皆口を揃えて「いや、うちではどっちも食べるね!」との回答でした。
台湾の人たちはやはり皆食いしん坊です。
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