2010年2月15日月曜日

恋しい屋台料理

今日は旧暦正月二日、北京語では『回娘家(huí-niáng-jiā;ふぇいにぃあんじあー)』、台湾語では『轉外家tǹg-goā-keどぅんごあげー)』と呼ばれ、奥さんの実家に戻る人されています。

私は料理をするのが好きなのですが、台湾では屋台やちいさな料理店へ行くと自分が作るより美味しくて安いものが沢山あるため、最近あまり自炊はしていません。

そんな屋台料理に慣れた私も、お正月の今は多くの店がやっていないために自炊していますが、3日間の自炊で早くも外でいつも食べるものが懐かしくなってきます。

一番恋しい料理は「鶏肉飯(北京語 jī-ròu-fàn じーろうふぁん;台湾語 ke-bah-pn̄g げーばーぶん)」です。

台湾の家庭料理の代表は豚肉を細かくきざんで煮込んだものがご飯の上にのっかている「滷肉飯(北京語 lŭ- ròu-fàn るーろうふぁん;台湾語 ló͘-bah-pn̄g ろーばーぶん)」が定番なのでしょうが、豚の油たっぷりの「滷肉飯」より、あっさりとした風味で、台湾の地鶏の滋味の溢れる「鶏肉飯」に軍牌を上げたいと私自身は思っています。

台湾がまだ貧しい時代には、鶏肉を食べる機会も多くはありませんでした。そんな時に、一家全員が平等に鶏肉を食べられるよう、鶏肉を細かくさいてご飯にのっけて食べたのが起源であるとされています。

そんなわけで、「鶏肉飯」はまさに台湾の貧しく苦しい時代が生んだ傑作と敢えて断言して憚りません!

またこの「鶏肉飯」には必ず黄色いタクアンがそえられています。

これも日本統治時代の名残なのでしょう。かつこの台湾のタクアンは、今ではこんな日本でも見ないようなまっ黄色の、ああ、まさにあの一昔前に日本でよく見たまっ黄色でちょっと黄色の蛍光ペンのような色をしたタクアンなのです。これがまた郷愁をそそることこの上なく、そのせいか素朴な「鶏肉飯」の味には哀愁すら感じられます。

このように「鶏肉飯」はシンプルですが、色々な台湾の過去を反映しているといえば大げさでしょうか。

現代の台湾でも高タンパク低カロリーの「鶏肉飯」は国民食で、ダイエットを気にする女性から、運動好きの若者、コレステロールを恐れるお父さんにまで広く高い支持を得ています。

なによりも台湾の地鶏はとても美味しい。ぜひ台湾へ来る機会があれば試して頂きたい一品/逸品です。

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この「鶏肉飯」の発祥の地は北回帰線が貫く街「嘉義」です。たまたま知り合いの日本人のおじいさんをもつ台湾人の友人から、今から嘉義へ行ってくるよ、もうおじいちゃんはいないけどおばあちゃんに会いに行く、との連絡がありました。

そういえば、やはりおじいさんが日本人だった前の会社の同僚も嘉義出身でした。

嘉義は日本統治時代には「新高山」と呼ばれた阿里山のあるところで、日本統治時代には檜の輸出やダムの建設のため日本人が少なくなかったのでしょう。

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写真: 「凍未鶏肉飯」という小さなお店の「鶏肉飯」、スペアリブととうもろこしのスープ、そしてインゲンの炒め物。「凍未條(どんぼぇでぃあう)」は台湾語で「たまらん~」の意味です。

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2 件のコメント:

  1. 台北のディンタイフォン(本店)の卵チャーハンは、世界で一番おいしいチャーハンだと思います。鳥のスープと一緒に食べると最高です!

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  2. 補足です。鼎泰豊(ディンタイフォン)は小龍包のお店でニューヨーク・タイムズの世界のレストラントップ10に選ばれたお店で日本にも支店があります。しかしながら、やっぱり台北の本店は味が違う(それに安い)!小龍包は勿論、卵チャーハンと地鶏のスープは絶品です(私自身後者の方が好きです)。なお、台北の繁華街にある忠孝店は住民訴訟のため近く移転予定のようですので注意しましょう。

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本ブログの概要

起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。