本日台北市政府の地下の宴会場で台湾大学EMBAの新年会がありました。
台湾大学のEMBAは新年会でしたが、通常台湾では日本の忘年会にあたる『尾牙*』を盛大に行いますが、新年会は行いません。
(*北京語の発音はウェイヤー、台湾語の発音はボェーゲ)
大企業では大きなホテルや、場合によっては台北ドームなどを借りきって、全社員を一同に招いて忘年会を開くのです。
僕が台湾に来たばかりの時に初めて参加した尾牙は、いまだに忘れることができない体験です。
その頃の私はプロジェクトで普段は台南にいたのですが、この尾牙のために台北に戻ってきました。
会場である台北市内のとあるホテルに着くと、僕のボスとチームメンバーが一列になってホテルの玄関で待っています。
僕がタクシーから降りるやいなや、同僚たちが私の腕を鷲掴みにし、
「カブ、すまん、頭家娘**の言いつけにはそむけない、許せ!」
(** 「頭家娘」は台湾語で女性のボスの意味、「たおげーにゅー」と発音します。)
と言って、私をトイレに引っ張り込むのです。
何が起きているのか分からない僕は「あ゙~!」と悲鳴をあげるのみ。
仲間はそんな私の口を無理やり封じ、服を脱がせ始めるのです!
「あ゙~やめで~、おムコにいけなくなる~!!!」
しばらくたった後、なんとSM女王の衣装を着せさせられた私は(ご丁寧に右手にはムチまで持たさせられて)、偉いさんたちが座るメインのテーブルに座らさせられました。
私を見た親会社の日本人総経理らは、しばらくポカンとしていらっしゃったのですが、
「誰だと思ったら、もしかしてカブちゃん?なかなかよく似あうね~。」
と大笑いです。
台湾人の仲間も大喜びで、一人一人が私と記念写真を撮って、きゃっきゃっと騒ぎます。
後日、私の余りの落ち込みように心配した友人が、こう言って僕を慰めてくれました。
「SM女王、なかなかいいんじゃないの。日系デパートの●●●さんの董事長、今年はビキニだったよ。」
・・・・・・
皆さん、台湾で『尾牙』に誘われた時には、くれぐれも気を付けましょう。
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尾牙、目に浮かぶ光景ですね。。。
返信削除台湾の素晴らしいところは、明るいことですね。気候が温暖だし、やはり、ポリネシア系なんでしょうね。漢民族系とは思われない。台南や高雄に行くと一層強くそう感じます。
一般に、苗字や血統というものは父方を主として引き継ぎますが、文化は必ずしもそうではないと思います。
返信削除母国語という言葉があるように、文化は母方を主として引き継ぐこともかなり多いのではないでしょうか。
ご存知の通り、現在の台湾の多くの人は、福建や広東からの男性の移民が台湾原住民(女性)の間に生まれた子孫です。
やはり母方から受け継いだポリネシア文化、台湾原住民的な気質が強いが強いのだと思います。
それに加えて勿論、風土の影響も大きいかと思います。
私の台湾人の友人も、「中国は言うに及ばず、香港へ行っても、シンガポールへ行っても、自分たち台湾人は彼らたちはかなり違う感じる」と言っていました。