2010年2月17日水曜日

台北郊外の温泉へ~台北で癒される



台北は冬でも暖かいというイメージがあるのですが、実はそうではなく、気温はそんなに低くなくとも殆ど100%近い湿度のため、冬の体感気温は非常に低くなります。かつ天気は非常に変わりやすく、なかなかの曲者です。

実際に今年の天気はとりわけ極端で、本日の気温は大体10度で湿度は95%ですが、先週の月曜日の最高気温は約30度で、Tシャツ短パン姿だったと記憶しています。

こんな天気の中、アメリカの大学の後輩から温泉へ一緒に行かないかとの連絡があり、他の後輩たちも誘って温泉へ行くことになりました。

台湾は日本と同様温泉が多く、また日本式の露天風呂が流行しています。更に台北市中心から車で30分から1時間の運転で、色々な温泉スポットがあります。

一番代表的な温泉地は『北投』です。温泉開発は日本統治時代の1896年に平田源吾というひとが、ここで「天狗庵」という旅館を開業したことが始まりだといわれています。


今『北投』は市内から地下鉄で行くことができ、様々な温泉は勿論、日本時代の北投温泉公共浴場を修復した『北投温泉博物館』があります。

ここでは昭和天皇が皇太子時代に訪れた当時の浴室がそのまま残っているとのことです。温泉の泉質はおよそ2種類、青いお湯と白いお湯があります。私はこの青い温泉水がなんとも綺麗で気に入っています。

もう一つのスポットは北投から更に北に行ったところにある『陽明山』です。『陽明山』はまさに温泉の山で、色々な泉質の温泉があり、通の方は温泉の「はしご」をされるようです。

今日我々は休みで車があるということもあって、この『陽明山』と海の間にある『金山』という街の『陽明山天籟温泉会館』(←ここをクリックするとウェブサイトにつながります)へ行ってきました。

『金山』にはテレサテンのお墓もあり、観光で行く人々も少なくありません。

この温泉会館に着くと迷わず露天風呂に行くことに決定。でも、台湾人の後輩二人が、その前に「お酒を1杯だけ飲もう!」と言って、台湾人の後輩たちが選んだお酒は山口の地酒『獺祭』でした。僕は一体どこの国ににいるのだろう。。。

この『陽明山天籟温泉会館』は、リゾートホテルで露天風呂は水着着用なのが悔しいのですが、西洋風の建物と入り口はプールのような露天風呂なのですが、入ってみるとお湯は白濁していて硫黄臭が強く、更に奥には小さいですが檜風呂まであります。

さらに温泉の横にはピンク色の枝垂桜が花を咲かせていました。こうしてこの檜風呂に浸かっていると、ちょっとオシャレで変てこな日本の秘湯に浸っているような気持ちになってきます。

温泉の後は、金山と台湾北部第一の港である『基隆』の間のローカルの海鮮料理を食べに行きました。まるごと蒸した魚、魚の味噌汁、エビ、地鶏、豚の内蔵を炒めたもの等々たっぷり食べて、一人700元(日本円で2000円弱)。勿論、お酒も込みです。

最後に台北市内に戻って、足裏マッサージ。不思議なもので足裏マッサージの後には、新年毎日マージャン漬けで痛かった後輩の腰も、パソコンに向かいっぱなしで肩こりだった私の肩も何事もなかったかのようにすっきりしました。

台北に住んでいると、このような台湾と日本の混合した雰囲気の中で疲れた心身を癒すこともしばしばです。

追記: 本文では書き忘れましたが『烏来』というところも原住民の住む街として、そして台北郊外の温泉地として人気があります。

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2 件のコメント:

  1. 宜蘭の温泉にも行きましたね。台湾の人たちはお酒が入る前からハイテンションでカラオケで歌いまくるのにはびっくりでした。もともとは南国の明るい人たちなんでしょうね。基隆港と聞くと、台湾映画「悲情城市」を思い出します。これも「切ない」映画でした。

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  2. 宜蘭の温泉旅行は懐かしいですね。今は台北と宜蘭県の境に雪山トンネルというトンネルが開通し、交通の便がよくなり、当時の宜蘭は鄙びた感じの温泉しかありませんでしたが、今では豪華な温泉が沢山あると聞きました。私の心の中でも、台湾映画「悲情都市」だけではなく、いつも雨の基隆には切ないイメージがあります。

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本ブログの概要

起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。