端午の節句と言えば、日本では5月5日のこどもの日ですが、台湾では旧暦を用いますので、本年は6月16日が端午節の休日でした。
端午節の日台共通の風俗といえば、勿論「ちまき」。
ただ、このちまきは両国間でかなり差があることは、よくご存知の方も多いはずです。
日本のちまきは、通常、形は葉巻を大きくしたようなもので、餡子が中に入っていたかと思います。
台湾でよく見るチマキはピラミッド型で、外を縛っているタコ糸を解いて中を見れば、まずあるのはもち米のおこわ。
更におこわの中には、通常豚肉の角煮、アヒルの卵の黄身、くり、シイタケ、ゆで落花生などが入っています。
日本はおかしの一品、台湾は食事の一品と言っていいかもしれません。
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・・・ところで、この台湾のチマキですが、実はいくつか分類があることをご存知ですか?
その中でも二大グループは、「北部粽」(べいぶーづぉん)と「南部粽」(なんぶーづぉん)です。
両者はともに閩南(福建南部)出身の方々の作り方ですが、台湾の北部と南部によって作り方が大きく異なるために、このようなカテゴリーができました。
両者の一般的な特徴は
1. 北部粽 ・・・ 味付けは胡椒がきいていて、甘さは抑え気味。調理方法は蒸す。
2. 南部粽 ・・・ 味付けはこってり気味で、甘味が強い。調理方法は茹でる。
という違いがあります。(すごく大雑把な説明で恐縮ですが。。。)
もう一つのグループは「外省粽」(わいせんづぉん)。これは戦後大陸から来た人がそれぞれの故郷から持ち帰ったものですが、十把一絡げにして「外省粽」と呼んでいるわけです。
最後に忘れてはならないのは「客家粽」(かーじぃあづぉん)。
名前の通り、客家の人たちが作る粽です。
台北のお店や屋台でみるのは、通常、北部粽、南部粽そして外省粽ばかりで、客家粽は余り見かけません。
さて、「客家粽」とはどのようなチマキでしょうか。(続く)
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