台湾における起業や新会社の設立に興味がある方々へのご参考のため、昨年会社設立の際に書いていました日記をご紹介したいと思います。
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台湾の最低賃金とは?健康保険と労災は加入必須か? (2009年6月16日)
前回会計士事務所で新会社の会計について話し合ったときに問題になったのが、
1. 台湾において最低賃金はいくらか。雇用主の最低賃金は、一般従業員の最低賃金と異なるのか。もし異なるならばいくらなのか。
2. 外国人が台湾で働く場合、そもそも全民健康保険、労工保険(労災ですね)はそれぞれ必須なのかそれもと任意なのか。
これらの問題について、意外にも会計士事務所で答えが得られなかったのです!
そして「台湾では法律はしょっちゅう変わるので、所轄機関に直接問い合わせるべきです」と言われてしまいました。
この言葉は、私自身中国や台湾のクライアントによく言うことでもあります。ここは自分で確かめることにしました。
まず向かったところは「労工保険局」というところで、労災の管轄機関です。
なぜか凄い人で、番号札を取るとなんと50人待ちでした!
順番が来て、係の人に自分が日本人で、一人公司(従業員が代表の一人のみの会社のこと)を設立したことを伝えると、「一人公司では労災には加盟できません。必ず二人以上会社に人がいなければなりません。」とのこと。
そして、この係のおばさんは話し続けられます。
「もし一人公司のままで加入したいのであれば、同業の組合を探すことをお薦めします。」
更にお話を続けそうになるおばさんを、ここで私は遮って質問しました。
「そもそも、私みたいな日本人は労災に加盟義務はあるのでしょうかね。アッサリ*いらない、ということではいけないでしょうかね。」
おばさんは私の質問が終わるか終わらないかのうちに、
「没問題(問題ない)!労災の加盟を義務付ける法規はありません。」
と答えられ、私の上記問題②の半分が解決してしまったのです。
(* ところで「アッサリ」は台湾語になっています。「阿沙力」と当て字をしたりします。ここでの中国語は「阿沙力不要加」と言っていました。)
私は質問を続けました。
「では健康保険はどうですかね。これは加入が義務付けられていますか。」
おばさんは、うーん、やはりそれはきちんと所轄機関に行って聞いた方がいいと仰い、健康保険局の住所をくれ、かつ行き方を教えてくれました。
ではいざ健康保険局へ!
(次回へ続く)
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