(↑高雄には『山本56』という床屋さんがある人のことです)
もう5年も前のこと、台湾に来たばかりの僕は台南にいました。
台南の街を同僚たちと散歩しているときに、とある理髪店の前を通りかかりました。
そこには、色々な髪型の名前が書かれていたのですが、その中に「山本頭」という3文字がありました。
「『山本頭』ってなに?」
と僕は同僚たちに聞くと、そのうちの一人から
「あー、日本の軍人の山本なんとかさんの髪型だよ。」
との答えが返ってきました。
「えー、もしかして山本五十六?」
「そうそう、山本五十六の髪型、だから『山本頭』。」
まさか山本五十六の名前を台湾で聞くとは思いもよらず、そして五十六を北京語で言うと「うーしりょう」で、マージャンの役かなんかみたいで変な感じながら、再度尋ねました。
「えー、山本五十六ってどんな髪型してたっけ?」
「んー、それは僕も知らない、せっかくだから試してみたら?」
しかし、僕には元々日本語でいて、けれどもエキゾチックな響きの『山本頭』なるものを試す勇気なぞなかったため、僕たちの会話はここで終わりました。
それから何年も経った最近、元理容師の友人とカラオケに行ったときに、突然山本頭のことを思い出したので、彼に試みに『山本頭』とは何かと聞いてみました。
「山本頭は平頭(=短い角刈り)とよく似ているけれども、違いは生え際をきれいなMの字形に揃えることなんだ。」
とプロフェッショナルな説明があり、流石は専門家は違うと妙に納得したのでした。
自宅に戻りインターネットで調べると、とある台湾の理容師さんがブログにて『正宗山本頭』(=本家本元山本頭)と『山本頭』を写真つきで説明していらっしゃいました。
http://tw.myblog.yahoo.com/gogo888-123/article?mid=4415&prev=4417&next=4368
このブログには山本頭の由来も書かれています。
~ (日本語訳)第二次世界大戦中、日本の有名な海軍の山本五十六将軍は、格好良く、品格と威厳があったが、髪質は太く硬く、また濃密であったため、このような角刈りにしていた。これが誰もが愛する『山本頭』の由来である。~
そう言えば「新高山登れ、トラトラトラ」の新高山も台湾の玉山のことでした。
山本五十六さんが台湾に来たことがあるのかはわかりませんが、彼も台湾を愛した日本人の一人だったのでしょうか。
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デューク東郷のヘアスタイルに似てますなぁ
返信削除私も誰かに似ていると思っていたのですが、なんとデューク東郷さんでしたか!
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