唐突ですが、4月半ばに交流協会(大使館のようなところ)へ行って、この犯罪証明書の申請をしました。
申請時には簡単なフォームを書き込むと、交流協会の隅の少々薄暗い小部屋へ通されて、ハンコスタンプのお化けのようなものを渡され、交流協会の職員らしきオニイチャンがややたどたどしい日本語で「し、しもんをとる、れ、れんしゅうをしぃてください」と言い渡されました。
しかもこのオニイチャン、台湾人にしてはかなり静かで、私の考えすぎかもしれませんが、表情に陰りがあるようにも見えます。
指紋を取る時には、指にインクをつけた後に単に上から紙に向かって押すのではなく、指を左側から正面、そして右側へぐるりと回して全体をとります。
力を均一に入れながら指を回さなければ、綺麗に指紋が取れません。
そこで、このちょっと薄暗い狭い部屋で、オニイチャンが見守る中、何度か練習をするのです。
そしてこのオニイチャンが満足いく結果が出るのを待って、やっと本番に入ります。
本番では10本の指の指紋を1つ1つの指紋、右手左手それぞれ5本の指を揃えた指紋など、色々な指紋をとります。
しかも、なんでも私の指が乾燥しているとのことで、指によっては取り直しを何回か取り直しをしました。
このように長時間、あたかも犯罪者のような扱いを受けたせいか(大袈裟かな)、犯罪歴がない私ですが(あったら大変だ)、犯罪申請書の発行を待つ間はなぜか毎日ドキドキしたのでした。
・・・こうしてしばらくドキドキする毎日を過ごし、更にはそれも忘れて、しかも徹夜明けのときに、突如交流協会から電話が来ました。
「犯罪証明書ができました。取りに来てくださいね。」
今日交流協会の近くで用事があったので、ついでに犯罪証明書を取りに行きました。
交流協会の窓口のお姉さんが封をする前に中身を見せてくれたのですが、見事、犯罪歴は真っ白でした。
あー、よ、よかった!
アタリマエのことに不思議なくらい喜びを感じた一瞬でした(笑)。