2010年3月23日火曜日

炉端会での出会い

(スライドはクリックすると大きくなります。)

今回幹事を務めた台湾大学EMBA炉端会ではてとても心に残る出会いがありました。

(炉端会の詳細についてはこちらをクリック下さい)

この出会いのお話の前に、とても面映いのですが、僕のライフプランの話をさせて頂きます。

僕はこれまで12年ほど日本、米国、中国そして台湾で多国籍チームで行うプロジェクトに従事してきました。

プロジェクトといっても多種多様ですが、主に海外の日系企業の業務改善や事業立ち上げのサポートです。

多人種、多文化、多言語の世界で仕事をすると、国内では大活躍されている日本人の方々も、いつもとは異なる環境で勝手が分からず、中々苦戦されるものです。

僕自身にとっても、毎回業界や内容が以前のプロジェクトとは異なることが多いため、チャレンジの連続です。

このようなプロジェクトの中で、クライアントと切磋琢磨を楽しみ、そしてプロジェクトをやり遂げた時、クライアントから感謝の言葉を頂けることが僕の最大の喜びそして幸福です。

こんな日々を過ごす中で、ある時ふと、僕の中で1つの考えが浮かびました。

「もしもっと多くの日本や台湾の方々が、若い時からグローバルプロジェクトやグローバル経営について学んでいれば、僕らがやっているようなプロジェクトはもっとうまく行くのではないか。ひいては、日本や台湾の企業がもっとグローバルで活躍できるようになるのではないか。」

そんなわけで、僕は50才代で日本や台湾の若い人達とグローバルプロジェクトやグローバル経営について語り合える場にいたいと考えるようになりました。

そのゴールへ到達するための1つの短期的目標が、新しい会社の経営に携わりながら、EMBAで徹底的に経営学、特にグローバル経営に関する分野を勉強することです。

さて話を「炉端会」に戻すと、今回は20人強の台湾大学EMBAOBOG、在校生が出席していたのですが、その中で、自分の会社を経営しながら、台湾の大学にて経営学について教鞭をとっておられるお二人の先輩に出会いました。

僕は自分のずっと前を進んでいらっしゃる方に実際に巡りあい、自分の目標に対して決意をまた新たにしました。

同時に何故か突然、子供のときに父からもらい、実家の机の上にずっと貼ってあった「夢」という題の紙が脳裏に浮かんできました。

   ○●◎●○

夢のある者は、希望がある

希望のある者は、目標がある

目標のある者は、計画がある

計画のある者は、行動がある

行動のある者は、実績がある

実績のある者は、反省がある

反省のある者は、進歩がある

進歩のある者は、夢がある

   ○●◎●○

父のくれた紙はもう手元にありません。

自分でスライドを作ってみながら、数十年ぶりにこの8行の言葉をかみしめると子供の頃とは違った味がします。

夢は子供の頃より現実的になるのは当然ですが、何よりも人生の半分近くの時間をもう使ってしまったわけですから、このサイクルを回す数が有限であることを痛いまで感じ、夢だけでなく時間がこの上なくいとおしいのです。

このように感じるのも私がオジサンになった証拠でしょうか。

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2 件のコメント:

  1. カブちゃんのお父様は立派な方ですね。

    私は社会が子どもを育てるのではなく親が育てるものだと思っています。普通、父親は自分の息子を教えられないものですが(「なぜ」と聞かれてもそういうものです)、カブちゃんのお父様は違っています。

    今の日本の教育は、夢のサイクルが成立しない単純生産の繰り返しのように感じます。ループがとじない(closeしない)で、現状に止まるか、デフレスパイラルに陥るかのどちらかです。

    日本の企業経営でもPDCAのループがとじないで、一日25時間PDPDの繰り返しのところがありますよね(Plan Do Check Action)。

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  2. 有難うございます。父が三鷹の隠居さんのコメントを見たならばかなりてれると思います。

    個人、会社、政府、教育すべてについて、ビジョンや夢だけではなく、行動を起こし、結果についてきちんと反省することは重要ですよね。(ビジョンがないのは論外ですが。。。)

    限られた時間の中で最大の効果を出すためには、単純生産ややりっ放しではなく、反省やレビューがなければ進歩しないと思います。

    返信削除

本ブログの概要

起業、大学院での活動、在台日本人の生活等を通して色々な角度から見た台湾について、そして台湾から見た日本について、皆さんとお話していきたいと思っています。